藤沢数希(2015)『ぼくは愛を証明しようと思う。』幻冬舎


「愛をしようぜ」、なんていうキャッチコピーが少し前に地下鉄の中にあったのを覚えている。愛とは、一人の人間がその全てをもって立ち向かう、人のする活動の内でも非常に高度な活動だと思う。

ペルソナを使い分けるこの社会において、仮面をはずし、その身のすべてをもって勝負してみたいと思わせるような、そんな幻想を抱かせることが出来るのが、「愛」の恐ろしさであり、同時に、存在理由なのではないか。

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