柚木麻子(2020)『さらさら流る』双葉文庫

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人間が全力で感情をぶつけ合って生きて、そして別れて、振り返りながらまた一つ強くなっていく。誰にどうされようと動かない自分の芯のような部分があったりして、その強さに自分でも恐ろしくなってしまったりする。それでも捨てられないものだから、私なりに向き合って進んでいく。

現代の男女交際を基軸に、リベンジポルノのようなもの題材として取り上げ、今という時代に生きる人間の姿を湧水のような瑞々しさで描く。この腐りきった乱雑な現代社会でも、純粋な人間成長があったりするんだ。

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