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古き良きミュージカル映画②

クラウンすまいるが、クラウンなら必見のミュージカル映画について見どころや思い入れを語ります♪


皆さま、こんにちは。「クラウンすまいる」こと白井博之です。

「クラウンライフマガジン」の創刊、誠におめでとうございます!
ちいずさんはじめスタッフの皆様のご尽力に心から感謝致します。

イースターパレード

原題:Easter Parade(1948年、アメリカ、MGM 配給)

さて、今回ご紹介しますのは、1948年、アメリカの MGM 配給にて公開されたミュージカル映画『イースターパレード』です。 前回ご紹介しました『雨に唄えば』主演のジーン・ケリーと共に、アメリカ・ミュージカル映画黄金期の両雄と称されるフレッド・アステアの主演映画です。

実はこの『イースターパレード』、当初はジーン・ケリーの主演として撮影が進んでいたものの、ケリーがプライベートのフットボールの試合で足を骨折してしまい、当時既に引退宣言から2年が経過していたアステアにケリー自身が主演代役を懇願し、結果的にアステアが復帰主演すると共にアステアの代表作となった逸話がありました。 

物語は、ブロードウェイダンサーの主人公が、パートナーも務めていた彼女にフラれた腹いせから、ダンスに関してはほぼ素人の酒場の歌手をパートナーとして迎えいれることに。その後意外な展開で二人は大評判に。ダンスを通した恋愛ロマンスを描いたミュージカルです。

イースターパレードのジュディ・ガーランドとフレッド・アステア

今回一番のオススメシーンは、主演の大スターの2人、フレッド・アステアとジュディ・ガーランドが何と!ボロボロの乞食の扮装で歌い踊るナンバー「A Couple of Swells(素敵な二人)」です。

ハンナとドンの乞食コンビ

クラウンにはキャラクター・クラウンという、乞食や酔っ払いなどを風刺した キャラクターがあります。 
かの有名なチャールズ・チャップリンは、駆け出しの映画スタッフの時代にたまたま担当していた映画のエキストラとして出演することになり、これまたたまたま衣裳室に乞食の衣裳しか残っていなかったことから、後世に残るあのキ ャラクターが生まれたとされています。乞食のキャラクターを演じるチャップリンが、その後監督した映画で産業革命や独裁者、戦争を風刺した、メッセージ性のある独自のスタイルは、個人的にはとても共感するものがあります。 
またクラウン文化に大きな影響を与えたイタリアの古典喜劇「コメディアデラルテ」でも、乞食を意味するザンニというキャラクターが、最終的には一番人間の真実を心得ている設定が大好きです。

劇中劇 A Couple of Swells シーン

本映画の「A Couple of Swells(素敵な二人)」では、乞食の2人がそのキャラクター設定とは裏腹に、上流社会の人物を装って歌い踊っている皮肉な表現が、とてもクラウンらしくて秀逸です。

映画『イースターパレード』の「A Couple of Swells(素敵な二人)」是非ご覧下さい。 


今回紹介してくれたのは:

すまいる (白井博之)
全国各地でほのぼの活動しています。コロナの影響で社団法人「日本エンターテイメント連盟」も結成しました。ツイッターも是非フォローしてください。

ツイッター:https://twitter.com/ge_japan


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