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W-KEYAKI FES 2021

なんだか夢のようなタイトルがついたこのフェス。
場所は聖地富士急ハイランドコニファーフォレスト。
櫻エイトにとっては初の有観客ライブ、日向坂46にとっては初の野外ライブだったはず。
欅坂46(けやき坂46)から羽ばたいた両グループがどんな景色を見せてくれるのかとても楽しみだった。
レポはいろんなところで上がってるので感じたことを書いておこうと思う。

7月9日の初日は櫻坂46のステージ。
随所にダンストラックを織り交ぜながら全14曲の披露となった。
まだ2枚しかシングルを発売してない中、そこはさすがの櫻坂46。披露してく度にどんどんパフォーマンス力が上がっていく。
3人センター制を採っているが、それぞれが曲に対して全く違う色を付けているし、いろいろな世界観が見れて面白いのを改めて感じた。

そして個人的に大きいなと思っているのが、センターを支える三角形。
小林由依、渡邉理佐、小池美波の存在。
欅坂時代、代理という形になるのかもしれないがテレビやライブで多くのセンターを経験し、グループを支えてきたゆいぽん、理佐の存在はとても大きいし、両名がフロントにいてくれるのは二期生のセンターにとっても心強いと思う。
そして現在裏センターという形でグループを支えているみいちゃんは、セゾンやアンビバを通して学んできたことを存分に発揮してくれてるのではないか。

先日BACKS LIVEが行われたがそれも大きいと思っていて、櫻エイトという制度が導入される中でも三列目を務めるメンバーの輝きが今回のライブでは感じられたのではないかと思う。
まつりちゃんの存在は本当に大きいなと思う場面が多々あるように、苦悩や葛藤と戦いながらも前を向き続けるメンバーの存在がグループを強くするのかな。

Overtureから登場の演出はやっぱり見事な演出だったなと。ああいった世界観の作り方は本当にうまい。
「Nobody's fault」からライブは始まり「Microscope」「半信半疑」と続いていくが、ノバフォに関してはある種の余裕すら感じるほどで震えた。
センターに任命され涙を流していたあの日から、あれほどのパフォーマンスを見せてくれるほどになったのはたくさんの努力を重ねたんだなあと。
曲間にダンスを挟みながら全く違う曲調の曲につないでるのも面白かった。

後ライブでやまびこやる綺良ちゃんはすごい。(笑)
巻き込まれたねんさんお疲れ様です。(笑)

キュートな「君と僕と洗濯物」の後にはおぜちゃんのサプライズ復帰もありまた一段と嬉しいライブになった。

サイドステージで披露された、個人的に一番好きな「最終の地下鉄に乗って」は、明るい音、重めの歌詞、切なかったり、ふとした笑顔だったりの表情のギャップがたまらなく好き。

天ちゃんがセンターステージで一人で踊った後の「思ったよりも寂しくない」も印象的だった。
天真爛漫という言葉がぴったりなパフォーマンスの真ん中に山﨑天という存在がいるのは大きい。
曲な合間にメンバーの楽しそうな声が聞こえるのがまた・・・

終盤にはクラップが楽しい「それが愛なのね」糸のパフォーマンスと夏鈴ちゃんのラスサビ前の顔を上げるしぐさで観客を魅了した「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」我々は仲間だよと高らかに歌い上げ『ステージに立てることが誇り、皆さんいつも応援ありがとうございます!今日から皆さんはBuddiesです!』と天ちゃんが語りかけてくれた「Buddies」と続き、最後は真っ赤に染まった会場の中、2ndシングル表題曲「BAN」で締めた。

全国ツアーも発表され、アンコールは「櫻坂の詩」会場にはたくさんの櫻が咲いていた。

セットリスト
M00. OVERTURE
M01. Nobody's fault
M02. Microscope
M03. 半信半疑
M04. 君と僕と洗濯物 森田センター
M05. 偶然の答え
M06. 最終の地下鉄に乗って
M07. Plastic regret
M08. 思ったよりも寂しくない
M09. ブルームーンキス
M10. それが愛なのね
M11. なぜ 恋をして来なかったんだろう?
M12. Buddies
M13. BAN
EN1. 櫻坂の詩

櫻坂46に関しては曲数が限られている中本当に見事なパフォーマンスだったと思う。
これからはやはり曲数を増やしていくこと、そして期別曲やユニット曲、全体曲を増やしていくことは急務かな。
櫻エイトフル稼働はツアーとかになるともっと大変だと思うし。



7月10日は日向坂46のライブ。
日向ちゃんに関しては曲も多くあり、最近はストーリー仕立ての演出が多かったように思うが、初の単独野外となるとまた違う一面を見せてくれた。
2018年欅共和国の時にくみてんととしちゃんが『ひらがな単独でやりたい』と言っていたのをうっすら覚えている。名前こそ変わったものの憧れの地での単独ライブは見逃せないものになった。

こさかなが不在なのが残念だったが、改めてミーパンの復帰を感じられたし、全員の魅力をしっかり感じられるセットリストだったなと思う。

Overtureから登場したのはすーじー。
得意のラップにのせてメンバーを呼びこむ演出は本当にわくわくした。リリックも自作、呼び込みフレーズも各メンバーと相談して決めたらしく、彼女の努力が伺える。クールアンポンタン日本代表が本当に好き。(笑)

『おひさましか勝たん』の一言で始まる「君しか勝たん」改めてクラップが楽しい曲だし、コールしたくなるなあと感じた。そしてキョダイマックスポカ掲揚から、丹生ちゃんセンターの「ドレミソラシド」クラップで煽ってから「キュン」「ソンナコトナイヨ」と表題曲が続いた。
笑顔の映えるドレミになのちゃん、このちゃん、美穂ちゃん、としちゃんの煽りは見事なもの。日向ちゃんは本当に会場を盛り上げるのが上手い。声が出せないのでメンバーでコールをする場面もあって良かった。あまり踊らないキュンは貴重だったのでは?放水により虹をかけた日向ちゃん、お見事。

虫に逃げ惑うMC(笑)を挟み、乾杯をしたのち「声の足跡」へと続く。ダブルセンターもいいですね。

そして「Right?」「世界にはThank you!が溢れている」「どうする?どうする?どうする?」と期別ゾーンに続く。
このゾーンが作れるのは日向坂の強みだなあと感じた。
MV衣装を着用し大いに会場を盛り上げていた。
曲紹介の時にも○期生と入っているんですよね、初めての方にとっては素敵な配慮だと感じた。
しかたん収録の期別曲ほんと映えますね。

MCを挟んで次の曲にいくのだがここでもすーじーが場を回していて、信頼されてるんだなと思うと同時にそういう力を付けてるんだなととても感じた。

としちゃんの歌声が光る「膨大な夢に押し潰されて」会場を煽るようなパフォーマンスから「My fans」「アザトカワイイ」「青春の馬」と畳みかけてくる。
美玖ちゃんセンターの青春の馬はグッときましたね。
いつかこの曲でひよたんがこさかなを迎え入れることを夢見てます。
暑さもありだいぶいっぱいいっぱいのステージだったと思うが、青春の馬でメンバーを鼓舞する佐々木久美のキャプテンシーには脱帽。

MCを挟み披露するのはこの場所で披露されてきて観客の心を掴んできた「誰よりも高く跳べ 2020」そして会場を虹色に染める「JOIFUL LOVE」で本編は締まる。
単独ライブでしかもあこがれの地でのアッパーチューン誰跳べを歌ったのは本当に気持ちよかっただろうなと。ゴリドーのダンスにも目がいったし、この曲はくみてんの『跳べー!』が必要不可欠。
まだ明るかったのでペンライトはあまり光らなかったかもしれないが、心に虹をかけ、本物の虹をかける力を持つ日向坂は本当にすごいグループだなと思った。
このちゃんの涙や美穂ちゃんの『ありがとう』にも心打たれた。

アンコールでは日向坂もツアーが発表され、ドームへの曲「約束の卵 2020」でライブは終了した。

セットリスト
M00. OVERTURE
M01. 君しか勝たん
M02. ドレミソラシド
M03. キュン
M04. ソンナコトナイヨ
M05. 声の足跡
M06. Right?
M07. 世界にはThank you!が溢れている
M08. どうする?どうする?どうする?
M09. 膨大な夢に押し潰されて
M10. My fans
M11. アザトカワイイ
M12. 青春の馬
M13. 誰よりも高く跳べ!2020
M14. JOYFUL LOVE
EN1. 約束の卵2020


まさに野外ライブという盛り上がり方。
キャッチーな曲もあり、クールな曲もあり本当に圧倒されたライブだった。
少し前までは数曲しか披露できなかったこの地で、自分たちの魅力を最大限に発揮し、観客を引き込むパフォーマンスは本当にすごかった。
それぞれがメンバーを思いやる気持ち、おひさまを想う気持ち、それが存分に伝わるものだったなと。
先にも記したが、ストーリー仕立てのライブも、フェスのような会場と一体になるライブも出来る日向坂46は魅力にあふれるグループだなと。

ツアーが控えているがこさかなの回復を祈りたい。
メンバーは居場所を守り続けているよ。



最終日7月11日は櫻坂46、日向坂46での合同ライブ。
互いのグループがこれまでの歩みを見せるかのようなライブだった。

Overtureとは違ったオープニングミュージックからそれぞれのグループのメンバーが登場。
何人かのメンバーが意気込みを語った後、山﨑天センター「それが愛なのね」からライブがスタート。
両グループが集うこのフェスの一曲目を任される最年少の魅力はとどまることを知らない。最後の嚙みつくような表情はキュートだった。
続いて「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」へと続きMVさながらの糸のパフォーマンスを魅せた。

MCでるんちゃんの誕生日を祝い日向坂46にバトンタッチ。
「ドレミソラシド」「ソンナコトナイヨ」とあいさつ代わりの表題二曲。丹生ちゃん、めいめいのセンターもお見事だし、やはりキャッチーな曲は会場を引き付ける。

しばらくMCと二曲ずつ曲を披露しながら進行していく。
櫻坂のターンは「君と僕と洗濯物」「Plastic regret」を披露。
色の違う二曲を見事に披露したかと思ったら、日向坂は「キュン」「アザトカワイイ」と可愛さあふれる楽曲で会場を盛り上げた。

アザト可愛さを保乃ちゃん、ゆいぽんで競った(笑)後は「偶然の答え」「半信半疑」とまた櫻坂の表現力が光る二曲を披露。

日向坂の三期生が見事にMCをこなし櫻坂にバトンタッチしたシーン。みくにんとれなぁの大舞台での回しはお見事だったと思う。お水バズーカは一生忘れない。(笑)

日向坂は「膨大な夢に押し潰されて」「青春の馬」とクールでメッセージ性の強い曲を披露。前者では改めてとしちゃんは歌が上手いと思わされたし、後者はこういう曲を歌える日向坂は強い絆のあるグループだと感じた。

ライブも後半戦、夕暮れ時に青い月が映える「ブルームーンキス」メンバーの楽しそうな声、表情に思わず体が揺れる「思ったよりも寂しくない」を櫻坂が披露したかと思えば、日向坂は「JOYFUL LOVE」で会場を虹色に染め「君しか勝たん」で会場のボルテージを上げる。

ここで両キャプテンがMC。青春の馬が好きなゆっかーは馬ソングを欲していた。(笑)
ここからライブは一気に加速する。
櫻坂46の1stシングル「Nobody's fault」で圧倒的な世界観を見せつけたかと思えば、日向坂は先日はセトリになかった「キツネ」で会場はヒートアップ。「Buddies」「NO WAR in the future 2020」と続き「BAN」で櫻坂が真っ赤に染まった会場を魅了し「誰よりも高く跳べ! 2020」でくみてんの雄叫びが響いた。
ここのゾーンの畳みかけはすごかった。櫻坂は表題二曲を持ってきての迫力があったし、日向坂は先日はやらなかった曲を持ってきていた。キツネもNO WARも本当に盛り上がる曲だし聴くことが出来て本当に嬉しかったし、こういう選曲が出来るほど数がある日向坂はいろんな景色を見せてくれるんだなあと改めて思った。完全にFESで盛り上がるセトリに仕上げてきたなという印象。

メモリアルなライブもいよいよラスト一曲。
両キャプテンが改めて今日のライブを開催できたことに感謝を表しメンバーにバトンタッチ。
としちゃんは両グループの共演への感謝を語り、まつりちゃんは今日のライブを経て、これからの意気込みを語りこのフェスがこれから先も続くことを願った。
ゆっかーは『同じ欅から始まって、お互いいい関係を気付いて切磋琢磨していきたいと思います。』
くみてんは『このステージで、このメンバーでパフォーマンスできることはありがたいこと。これからもお互い高みを目指していきたい』とメッセージを伝えてくれた。

「W-KEYAKIZAKAの詩」

ゆっかーの『せーのっ!』から始まったこの曲。
欅坂のラストライブですら披露されなかったこの曲。
見せることが出来なかった緑の景色。
今になって考えると櫻坂のメンバーにとっては複雑な思いもあったのかな。
それでも単純な感想としては、この場所で、このメンバーで、この曲を披露してくれたことには感謝しかない。
W-KEYAKI FESと名前を付けながら欅坂の曲を、けやき坂の曲を披露しなかった意味。覚悟。それを考えると今でも胸が張り裂けそうになるし、そんな中でも彼女たちの中には確かにその意思が受け継がれているよとのアンサーをもらった気がする。

セットリスト
M01. それが愛なのね(櫻坂46)
M02. なぜ 恋をして来なかったんだろう?(櫻坂46)
M03. ドレミソラシド(日向坂46)
M04. ソンナコトナイヨ(日向坂46)
M05. 君と僕と洗濯物(櫻坂46)
M06. Plastic regret(櫻坂46)
M07. キュン(日向坂46)
M08. アザトカワイイ(日向坂46)
M09. 偶然の答え(櫻坂46)
M10. 半信半疑(櫻坂46)
M11. 膨大な夢に押し潰されて(日向坂46)
M12. 青春の馬(日向坂46)
M13. ブルームーンキス(櫻坂46)
M14. 思ったよりも寂しくない(櫻坂46)
M15. JOYFUL LOVE(日向坂46)
M16. 君しか勝たん(日向坂46)
M17. Nobody's fault(櫻坂46)
M18. キツネ(日向坂46)
M19. Buddies(櫻坂46)
M20. NO WAR in the future 2020(日向坂46)
M21. BAN(櫻坂46)
M22. 誰よりも高く跳べ!2020(日向坂46)
M23. W-KEYAKIZAKAの詩(櫻坂46&日向坂46)

改めて奇跡の時間だったと思う。
この名前を使うことは時期尚早だったのではと思う人もいるだろうし、このセットリストは?と疑問に思う人もいるかもしれない。
多分その意見も間違いではないし、僕たち以上にメンバーが一番分かっている。日向のなっちょはブログにその想いも書いていてくれているし、櫻のみいちゃんは覚悟の言葉をのせた。
【羽ばたいた今の私たちを知ってもらう時間】
あえて答えを作るなら今の自分にはこの言葉がぴったりくる。

ゆっかーが最後に『最高かよ!』と言ってくれていたが、その真意もレコメンで語ってくれた。
卒業生も含めたメンバーがいたから、今また集まれた、今笑いあえた。何事にも矢面に立ってきたゆっかーの言葉は本当に心に響いた。

両グループの魅力を存分に味わうことが出来たライブ。
改めて思ったのは、大きな優しさでグループを包み込む菅井友香、抜群のキャプテンシーでグループを引っ張る佐々木久美、両キャプテンは本当にすごいと思った。
ご覧になった方はどんな感想を持ったのかな?
どこかでお聞かせ願いたい。

【絆っていいね 坂組だ】

彼女たちの中に確かに欅(けやき)の魂は受け継がれていた。
そこから羽ばたいた彼女たちの活躍を見守るとともに、いつか自信をもって過去の曲を披露できる時がくればいいと思う。
坂組の未来が笑顔で溢れますように。

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