数字と共に 2020年の Riot.js の軌跡を振り返りつつ,来年の活動の抱負
本記事は Riot.js Advent Calendar 2020 の第一日目(トップバッター🎉) になります!
はじめに.Riot.js(以下、riot)は,非常にシンプルかつ軽量で入門の敷居も低く,とても書きやすいコンポーネント指向のUIライブラリです.では今回も今年の riot をいろんな視点で振り返っていきたいと思います!
リリースノート
今年の riot は1月3日の v4.8.2 のリリースがスタートでした.以下リリースの履歴を追っていきますが,前リリースを書くと長いのでマイナーバージョンアップ以上に限定します.
2/16 - 4.9.0
2/29 - 4.10.0
3/9 - 4.11.0
4/11 - 4.12.0
6/5 - 4.13.0
9/1 - 4.14.0
9/20 - 5.0.0-alpha.1
9/27 - 5.0.0-alpha.2
9/28 - 5.0.0-alpha.3
10/19 - 5.0.0🎉
11/29 - 5.1.0
今年もこまめにバグフィックスやパフォーマンス改善・リファクタリングが行われましたが,しれっとメジャーバージョンアップもされましたね😆なぜこのタイミングだったのかは追えていないため私は謎のため,もしご存知のかたいらっしゃいましたら教えて下さい(笑)
幸いにも破壊的変更は一点のみで,{ location.href } と書いていたものを { window.location.href } の用にグローバル変数は明示的に window オブジェクトのプロパティとして扱う必要があることです.正直個人的にはこれはあまり嬉しくなく,どうしてその設計になったのかは時間ができたときに内部のコードを見てみたいと思います💦
数字で見る 2020 年の riot
昨年同様に,まずは npm からのダウンロード数を見ていきましょう!計測には手前味噌ですが,私が作ったモジュール check-stats-modules を使うと以下のように簡単に取得できますので,もしよろしければご利用いただけると嬉しいです😆
$ csm riot -t
╔═══════════╤════════════╤════════════╤═════════╗
║ downloads ║ start ║ end ║ package║
╟───────────┼────────────┼────────────┼─────────╢
║ 333400 ║ 2020-01-01║ 2020-12-01 ║ riot ║
╚═══════════╧════════════╧════════════╧═════════╝
う〜ん,残念ながら昨年の 621225 から大きく数を減らし,約33万という結果になってしまいました💦今年も他の UI ライブラリの発展があり,そちらのインパクトも大きかったのかなと思います(例えば,Vue.js のバージョン3がリリースした,Svelte の人気が止まらないなど)
もう少し詳しく,各月のスタッツも見てみたいと思います,例えば1月のスタッツの取得は -s, -e オプションを組み合わせます.
╔═════════════════════════════════════════════════╗
║ Jan | Feb | Mar | Apr | May | Jun ║
╟─────────────────────────────────────────────────╢
║ 31993 | 28621 | 30880 | 29857 | 32533 | 33517 ║
╚═════════════════════════════════════════════════╝
╔═════════════════════════════════════════╗
║ Jul | Aug | Sep | Oct | Nov ║
╟─────────────────────────────────────────╢
║ 35955 | 31668 | 27186 | 24938 | 26252 ║
╚═════════════════════════════════════════╝
本記事執筆時点では12月はまだ DL 数が0のため除外しています.例年なら新年から DL 数が伸び,夏に向けて下がっていく傾向にありますが,今年は真夏の8月ではなく 9, 10, 11月が低かったですね.これは他の UI ライブラリ(React, Vue.js, Svelte なども同様でした)
他のライブラリやフレームワークのダウンロード数
昨年同様に,riot 以外の UI ライブラリのダウンロード数を参考までに見てみましょう.
╔═══════════╤═════════════╤════════════╤══════════╗
║ downloads ║ start ║ end ║ package ║
╟───────────┼─────────────┼────────────┼──────────╢
║ 368451948 ║ 2020-01-01 ║ 2020-12-01 ║ react ║
╟───────────┼─────────────┼────────────┼──────────╢
║ 78325155 ║ 2020-01-01 ║ 2020-12-01 ║ vue ║
╟───────────┼─────────────┼────────────┼──────────╢
║ 29276405 ║ 2020-01-01 ║ 2020-12-01 ║ next ║
╟───────────┼─────────────┼────────────┼──────────╢
║ 23997427 ║ 2020-01-01 ║ 2020-12-01 ║ angular ║
╟───────────┼─────────────┼────────────┼──────────╢
║ 10378676 ║ 2020-01-01 ║ 2020-12-01 ║ nuxt ║
╟───────────┼─────────────┼────────────┼──────────╢
║ 3305873 ║ 2020-01-01 ║ 2020-12-01 ║ svelte ║
╚═══════════╧═════════════╧════════════╧══════════╝
相変わらず React が頭一つ抜けて人気ですね〜.3億を超えてくるとは思いませんでした.素晴らしいことに,全ライブラリが昨年の DL 数を超えています.
特に伸びているのは Next.js でかなり加速しており,昨年から比較して3倍近く数字を伸ばしておりました.ただ数字だけを言うとやはり React の方が伸びており,1億以上数字が上っています… まぁそれでも Next.js の躍進は間違いなく影響していると思っており,それもあって React の DL 数が伸びているのかなーと.ただ,React 単体での DL の方がまだまだ全世界では多いことが分かりますね!
また,個人的には Svelte がもっと伸びていると予想しましたが,今ひとつ伸びなかったですね🤔それでも昨年と比較すると3倍近く数字を伸ばしているので大躍進したことは確実ですが.
riot のダウンロード数の歴史
こちらも昨年同様に比較表を掲載します.ただし,昨年とは各期間を変更しました.riot が正式に npm に登録・配信されたのが 2015-01-10 ですので,ここを起点に1年半ずつ掲載しています.
╔══════════════════════════════════════════════════════╗
║ 2015-01-10 | 2016-07-11 | 2018-01-12 | 2019-01-13 ║
║ ~ | ~ | ~ | ~ ║
║ 2016-07-10 | 2018-01-11 | 2019-07-12 | 2020-12-01 ║
╟──────────────────────────────────────────────────────╢
║ 104563 | 336540 | 886582 | 541209 ║
╚══════════════════════════════════════════════════════╝
う〜ん,やはり右肩下がってしまいましたね😓これは来年もしっかり riot の名前を外に出していかねば🔥
今年 riot を使っている都道府県
今年も Google Trends を用いて riot が使われている各都道府県を見てみると,以下のようになりました.
今年も昨年とは大きく結果が変わりましたね!昨年4位だった沖縄県が2位に浮上し,その他の県は総入れ替えとなりました.ちなみに昨年は「青森,宮城,京都,鳥取,沖縄」の順でした.当然っちゃ当然かも知れませんが,私が住んでいる東京はなかなかランクインしませんね😂
日本語の書籍が出版🎉
完全に私的なことですが、今年の7月に Riot.js に関する商業誌である「Riot.js で簡単 Web アプリ開発」という書籍を,C&R研究所 さんから出版させていただきました!
本書のペルソナは Web やフロントエンド初学者や,今まで開発をしてこなかったデザイナーさんを想定しており,Vue.js や React などに行く前のステップアップとして riot がオススメだよーという書籍になっています.
内容としてもただ riot の使い方を学ぶだけでなく,フロントエンドの開発について広く書いておりますので,riot 以外にも十分に学びはあるはずですので,是非一度お手にとっていただけると嬉しいです😆
※第三章がちょっと酷いクオリティですので,もしお読みいただく際は以下のサポートページも合わせて御覧ください🙇
来年の抱負
誠に恥ずかしい話ですが,一昨年同様に昨年の私はこんな事を言っていたようです…
ダイジェストに書きますと,
・勉強会の開催(特に福岡県)
・riotjs-hnpwa の完成
どちらも達成しておらず…
ということで,今年の反省をしつつ来年の抱負は
・オンライン勉強会の開催
・Riot.js Japan User Group のオンライン交流会
・material-ui-riot の完成
・riotjs-style-guide の制定
を掲げたいと思います!開発については協力者も絶賛募集しておりますので,是非ご興味ある方はお声がけください😆来年の DL 数は今年を上回れるように頑張ります!
ではでは(=゚ω゚)ノ
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