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本格的にロードバイクとその他諸々を購入する時に知っておきたいこと

こんにちは.株式会社ゆめみでチャレンジ取締役をしております,Keeth こと桑原です.自分は過去に3度ロードバイクを購入してきたが,基本的にはサイクリング用にしか買ったことがなく,ペダルもフラットペダル,もちろんシューズも普段のもの.自転車競技用のウェアも買ったことがなく,ヘルメットもなし(今思えば危険だった).が,今回ひょんなことから一念発起し,本格的にロードバイク +α を買うことに決めたのでそのお話.

※これからロードバイクを買おうと思っている方へ参考として.


ロードバイク本体を買うときの基準

ざっくりとした基準ではあるが参考までに.「どのメーカーの何のモデルを買ったのか?」が聞きたいところだと思うが,まずは私がどういう乗り方をしたいのか,どういう楽しみ方をしたいのか,をしっかり決めるのが良いと感じた.すなわちツーリング用 or 通勤用 or レース用 なのか.

▼前提
体のサイズ,股下の長さに合わせたフレームを買うこと.実店舗に行けば試乗もさせてもらえるので,是非乗ってみることをおすすめする.またサイズの表記方法もいくつか存在するのでそこは注意.以下例.

数字2桁パターン
・44:142~155cm
・49:155~163cm
・52:163~170cm
・54:170~175cm
・56:175~180cm


数字3桁パターン
・460:~155cm
・490:155~165cm
・510:165~175cm
・530:170~180cm
※メーカーやモデルによっても差異があるのでご注意

上記のサイズのように簡易的なものではなく,トップチューブ長と呼ばれる数字に合わせて検討するのが現代の主流だそうだ.他にはフレームの形状など詳細な寸法(ジオメトリという)については,店員さんに聞くのが一番.おそらく丁寧に教えてもらえると思う.

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(出典:初心者がロードバイクを買うときのサイズの決め方

▼フレームの素材
大きく分けて「アルミ」か「カーボン」か「それ以外(クロモリ,ステンレスなど)」のどちらかを選択することになる.違いはこんな感じ.

・アルミ:
 主流素材の一つ.とにかく軽量で安価.細身のシルエットが多い.素材の伸縮度が低いため振動吸収性が悪く,長距離には不向き
・カーボン:
 主流素材.軽量で強度が高く、かつ振動吸収性に優れている.レース用にもツーリングにもマッチするが高価.少々太めなフレーム.
・クロモリ:
 過去の主流で,現在は第一線を退いている.高い素材伸縮性により乗り心地が良く耐久性も高い.細身の綺麗なシルエットで安価.

見た目としては以下の画像が参考になるかなと.

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(出典:ロードバイクのフレーム素材

▼通勤用
おそらく信号が多いところを乗ると思うので,いわゆる「ストップアンドゴー」な乗り方を求められることから,なるべく車体が軽いバイクを購入する方が良いと思う.特に東京などのごちゃごちゃした街だと特に当てはまるかと.

▼ツーリングの場合
大きく分けて「長距離を乗る」または「ストップアンドゴー,山登り」の2つ(厳密には3つ).ちなみにこの後言及するが,シューズでもこの分け方は登場する.

前者については少し重めなバイクが良いらしい.乗り始めは重いので足の負荷も高いが,距離を乗ると体が温まりスピードも乗ってくるので.

後者について,まず「ストップアンドゴー」については通勤のときと同じ理由で,「山登り」についてはもちろん車体が重いのは NG なので,軽いバイクが良い.

▼何かしらのレースに出る場合
こちらについては一概にこれ!というものがなく,かつ以下のように

・どんなレースに出るのか(以下いくつかピックアップ)
 ・クリテリウム:1周3km程度の短距離を指定周回
 ・ヒルクライム:文字通り山登り
 ・エンデューロ:規定時間内での周回数
・自分の脚質がどれなのか
 ・スプリンター:ゴール手前で爆発的な加速をして勝利を狙う
 ・タイムトライアルスペシャリスト:タイムトライアルを得意としており,独走力が極めて高い
 ・パンチャー:レースの勝負所で強烈なアタックをして集団から抜けだす
 ・ルーラー:独走力が高く,高速を維持することを得意とする
  ※ルーラーの中でも特出したTTの成績を誇るのがTTスペシャリスト
 ・クライマー:長い上り坂を得意とする(高速巡行は不向き)
 ・オールラウンダー:山岳とTTの両方が得意(何でもできると思われがち)
・自分の身長・体重・筋肉量
・好きなブランド,カラー

など,色んな要素が絡み合うので,ご自分でもしっかり調べていただいたり,試乗したり,店員さんとしっかり相談した上で満足の行くものを購入していただければ.


ビンディングシューズを買うときの基準

自転車の話なのに意外と思われるかもしれないが,そのシューズでどれくらい歩くことを想定しているか?で判断するのが良さそうだ.後述するが,これにより「クリート」と呼ばれる部品の選択も決まってくる.

主にはレースやトレーニングでしか履かず,降りて歩くとしてもちょっとトイレに行くとかコンビニに立ち寄るくらいで,ほとんど歩かない人は「SPD-SL」というタイプのシューズがマッチする.ただしこのタイプは接地面に凹凸がなく,かつクリートがむき出しで装着されるのでかなり歩き辛い.また歩いた分,部品も摩耗してしまう.

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(出典:シマノ 限定ビンディングシューズ入荷!


ツーリング時に目的地を散策したり観光したりする人や,坂などで途中で降りてバイクを押すなど,ある程度の距離も歩くことを考えている人は「SPD」というタイプのシューズがおすすめ.しっかり接地面とクリート装着について考慮されており,ほとんど問題なく歩けるだろう.ただし,その分の重さが加わったり,操作性を犠牲にすることになる.

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(出典:スペシャライズドのハイエンドMTB用ビンディングシューズ S-WORKS Recon Shoes

余談だが,SPD タイプには靴の種類が幅広く,パッと見には普通のスニーカーに見えるものもあり,最近ではサンダルタイプまで販売されている.ただし,色が暗めなシューズが多め.逆に SPD-SL タイプは大まかなフォルムは決まっており,ほぼレース用といったところで,カラーも見た目のデザインも種類が豊富である.


先程見ていただいたように,SPD・SPD-SL では穴の数と設置箇所が異なる.この穴にボルトやナットでクリートを装着する.

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(出典:ビンディングシューズ購入ガイド&おすすめモデル – Giro / Fizik / Specialized etc.

シューズのお話は個々までで,次に「クリート」と呼ばれる部品について.シューズのタイプに合わせてこちらもざっくりと2種類に分類される.
※クリートはより細かく分類もできるが,今回は割愛

▼SPD-SL のクリート

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(出典:SPD-SLクリート取り付け【超初心者メンテナンス】

このように三角形に取り付ける形になっているもの.簡単に言うとこのタイプはレース向けといって差し支えないかと.体感として操作感が違うらしい(自分はまだ経験したことがない).

▼SPD のクリート

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(出典:SPDペダル|シングルクリートとマルチクリートの違い解説

このように,SPD ペダルのクリートはトランプのスペードとクローバーの間のような形をしている.SPD-SL と見比べると,全く違う形状.これはツーリングや通勤用に使われても良いと言える.

以上,SPD,SPD-SL の2タイプのシューズと装着するクリートを見てきたが,この2つには互換性がないため,どちらのタイプのシューズを履くかははっきり決めておくと良いだろう.お金に余裕があるのであれば,両方買うのも手.こちらも実際に店舗に足を運んで実物を見たり試着することをおすすめする.


ペダルを買うときの基準

ここまでお読みいただいた方はお察しのとおりだが,ペダルはシューズの選択で決まる.特にビンディングペダルは先程見ていただいたように,選択したシューズのタイプによって穴の数と位置が決まっており,それにより取り付けられるクリートのタイプも決まってしまう.その逆もしかり.したがって,シューズ・クリート・ペダルはワンセットで判断するものとも言える.ペダルの種類は以下.

フラットペダル
 自分は「普段乗りしかしない!」という人
ビンディングペダル
 ビンディングシューズでガッツリ乗りたい人
片面ビンディング
 平日はフラットで通勤,休日・祝日はビンディングでサイクリングな人
※もう一方の面がフラットペダル

もしビンディングシューズ履かないのであれば,ペダルはほぼ決まったようなもので,後は好みのデザインや形状の物を購入することになるが,ロードバイクを買う人なら一度はビンディングシューズを検討すると思うので,繰り返しになるが自転車の楽しみ方に合わせてシューズを選択する.

▼SPD-SL タイプのビンディングペダル

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(出典:PD-R550 ブラック

▼SPD タイプのビンディングペダル

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(出典:PD-A600

どちらのペダルにも一長一短があるので,自分の自転車の楽しみ方に合わせてどちらを選択するのかを検討すべし.困ったら店員さんに…(ry ビンディングペダルの比較は以下のサイトがわかりやすかったので参考までに.


ヘルメット

ロードバイクに乗るなら,ヘルメットはなるべく付けてほしい.実際に世界最高峰のロードレース「ツール・ド・フランス」でも2004年からヘルメット装着が義務化した.思ったより最近であることに驚き.さらに落車やクラッシュ事故による死亡が過去4件ほど,こちらも思った以上に少なく,あれほど高速に走る競技でこの数は驚異的に少なく,選手一人一人のライディングテクニックが素晴らしいとも言える.

ただ死なないとしても,ヘルメット無しでは頭部へのダメージは大きく異る.自転車全般の事故の死亡ケースの実に7割が頭部損傷だと言うので,ヘルメットはとても大事.

選び方だが,

・頭の形
・軽さ
・通気性

以上3点に気をつけて選べば良いとのこと.特に海外モデルを選ぶ場合は,アジア人用に作られたものがあるので,そちらを選択することをおすすめする.フィットしないと走りに影響する.軽さは首への負荷,通気性は頭の熱の放出と空気抵抗に関わるので,それぞれ無視はできない.

後は好みのカラーで選べば良さそう.特にバイクのカラーにアンマッチだと見ててあれなので,意外と色も重要かもしれない.


その他

後は,タイヤの太さ(25c とか 28c など)やチューブレスタイヤもどんどん市場に出てきているので,タイヤについても調べて選べるのが良いが,自分があまりこの辺の話を理解していないので,今回は割愛.また情報を得られたら追記する.

他にはギアやチェーンにもタイプがあるが,初心者でここまで気にする必要はないかなと思う.そもそもの本体価格が良いお値段をするので,財布と相談で.


以上,長々と書いてきたが,自分がロードバイクを始める時に色々聞いて回った情報をまとめてみた.今からロードバイクデビューしたい方に,また聞き辛いなぁとか,どうやって聞けばよいかわからない,という方の参考になれば幸い.楽しいロードバイクライフを!

ではでは.


余談だが,私が購入した自転車

百聞は一見に如かず.購入した自転車の公式サイトのリンクはこちら.

TREK さんの名前は知ってはいたが,実はあまり関心がなく,実は全く検索もしていなかった.ちなみに調べていたのは Colnago さん,Bianchi さん.が,パートナーから「TREK のデザインがカッコいいよ!」という一言で実際に見に行ってみたところ,今回購入したデザインに一目惚れしてしまい,そこからはずっと TREK さんのバイクを追い始め,今回は神保町の直営店でストアマネージャーの方にご対応いただき,購入(発注)した.結構高価な買い物なので,頭金だけ払い,残りは分割払いにした.

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IT 業界(特にweb業界)のとある企業で働いていることもあるので, 仕事関連のマガジンも投稿する予定です. エンジニア的視点よりも,メンバーを束ねるリーダーポジション視点での投稿になります. 割とリアルな話を書きたいと思っていますので, ご興味あれば.

Keeth Kuwahara が日々の業務・生活の中で, twitter でも facebook でもつぶやかない思っていること, 感じて…

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