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6年間勤めた会社を退職し、自身の会社を設立することにしました

6年間勤めた株式会社セイロップを2023年12月末に退職し、2024年から自身の会社を設立することになりました。

理由は個人で作っていたアプリの成長に伴い、会社員兼個人事業主よりも法人で一本化した方が税負担を抑えられるからです。

元々、自分の会社を持ちたいという夢はなく、会社員として働きながら個人でアプリを作り続けていたら、そのタイミングが来た感じです。

セイロップはとても働きやすく定年まで働きたいと思っていました。法人化したくてしたという流れではなく、法人成りしてもセイロップの仕事はこれまで通り続けていきます。

会社勤めしながら個人開発で小さな積み重ねをしてきた結果、いつの間にか個人事業主になり、今度は法人化することになりました。個人開発を始めた当初はこうなると思ってもいませんでしたが、続けるうちに状況が変化していきました。

個人開発を続けてこのような変化が生まれたことは大変喜ばしい事だと思います。個人でアプリを作っている方の励みになれたら嬉しいです。

個人事業主が法人化するタイミング

個人事業主になると事業の課税売上高を超えてから2年間は免税事業者ですが3年目から課税事業者になります。その時に法人成りをすると免税期間を更に2年伸ばせます。

知ってる人もいますが知らない人も多いです。個人事業をされてる方は知っておいて損はないと思います。

自分はこのタイミングが来て、今がベストタイミングだと感じたので独立する事にしました。家族(妻と子)がおりますが、会社勤めと個人開発を兼業してきたのでお金の心配をそこまでせずに独立を決断できました。

個人開発以外の仕事は信頼関係があるセイロップでの仕事を継続するので2年の免税期間に困ることはありません。インボイス制度が始まりましたが企業側も2026年までは80%控除可能なので、免税事業者でもその間は企業に殆ど負担がかからないです。

自分はセイロップに勤めている間、社長に色々と相談にのって頂きましたが、退職後の仕事の報酬額もこの辺りを考慮しながら相談して決めていきました。

法人成りの感想

生活スタイルを大きく変える予定はない為、特別な決断をした感覚は無いです。一旦リセットされて1年生に戻る感覚です。

6年間同じ会社に勤めていると初心にもどる感覚が薄れていくので、ちょうど良かったのかもしれません。法人成りをすることでこれまでとは違う部分の勉強も必要になると思います。異なる視点を知る機会も増える気がしています。

今は会社設立に向けて印鑑を購入したり、内々でホームページを見直したり、税理士さんと打ち合わせをしながら準備を整えています。

法人化したらデベロッパー名を個人名から法人名に変えます。ちゃんと事業を継続して地道に社会的信用を得られたらと考えています。

セイロップでのお仕事について

セイロップはフルリモートの会社で自分がやりたかったアプリの開発をさせてくれて、やりがいを持ちながら働けました。

誰から言われたわけでもなく、アプリの開発以外の仕事もしました。それは会社に貢献したいと思えるような社風だったからです。会社のホームページリニューアルもしましたし、採用のお手伝いもしました。

ホームページはリニューアル後から採用の話が何倍にもなったと言ってもらえたり、自分経由で採用者が5人出たので良い社風づくりに貢献できたと思っています。

会社の役に立つ仕事をした時にしっかりと評価をしてもらえる会社だったし、メンバーに恵まれていたこともあり、自発的に動けました。取引先にも恵まれました。

入社前に社長から独立できるような力(生きる力)をつけていただき、エンジニアに幸せになってもらいたいと言ってもらえた事を今でも覚えています。そして本当に独立することになりました。

IT業界で会社員を15年以上勤めて思いますが、自己アピールよりも相手目線で物事を考えたり、言葉選びをしてくれる社長の元で仕事ができると幸せになれる気がします。

自己主張が強い人は自己利益最大化に走りやすく、人として学べる点も少なく、そういう人と時間を過ごすと肉体・精神・時間を削られます。関わるなら人徳がある人と仕事をした方が楽しいし、報われます。人徳がないと人が離れるので良い人が定着しません。

セイロップはフルリモートでプライベートの時間を確保しやすく、個人開発者(モノづくりが好きな方)を尊重してくれる会社だったので、セイロップに勤めたことで個人アプリを作りやすくなり、独立が近づきました。

会社員の給料もセイロップに入社してから数年で前職の倍以上になりました。会社員のエンジニアとして到達してみたいと思っていたキリが良い年収ラインを超えることもでき、労働の達成感も得られました。

自分経由で採用したエンジニアの中でも前職の倍以上になったと話されていた方もおり、採用を通じてエンジニアへの貢献もできたのかなと思っています。(会社が制度を整えている事が素晴らしく、自分はちょっとした採用のお手伝いをした程度です)

エンジニアという職業ついて

プログラムを書ければOKと考えているエンジニアの割合は高いと思います。それはそれで良いと思います。やりたい事や得意な事があるのはとても素晴らしいです。

ですが、そこからもうちょっと広い視野で物事を考えられると違う可能性が広がっていくと思います。(自分にも言い聞かせています)

なぜなら会社に良い循環が回りそうだと思う事のすべてがプログラムではないからです。プログラムは手段の一つであり、最も大事なのはニーズを考えながら動いて良い循環を生み出す事だと思っています。

ニーズを考える経験を掴むという意味で個人開発はとても良いと思います。プログラムを書くこと以外のセンスも必要になります。運動神経のセンスは生まれ持ったもので決まる部分が大きいと思いますが、ここでいうセンスは考えたり行動をする時間を増やせば磨かれていきます。

ニーズを考える力を企業でも活かせば、それが企業や世の中に役立ちます。ニーズを考えるエンジニアの割合がそこまで多くないからこそ、そういう力を必要としている経営者も多いと思います。

自分はエンジニアですが、プログラムを書くだけでなく、ニーズを考える事をしてきたからこそ今があると思っています。

セイロップという会社について

設立11年目の会社で従業員数が27名、個人開発者(モノづくりが好きなエンジニア)の割合がとても多い会社です。11年目の売上は約4億で安定した経営をしており、エンジニアへの還元率が高い会社です。

設立からずっとフルリモートをしており、自分も6年間1度も自宅以外で仕事をしたことがありません。名刺を頂きましたが1枚も使った記憶がないです。

メンバーは穏やかな方ばかりで構成されています。自分はマウントの取り合いのような光景を見るだけで距離を置くタイプなので穏やかに過ごせる会社で良かったと思っています。

法人化の相談をした時も社長が社員として続けても、法人成りをしても応援しています。といってくれた事でこの会社で働けて本当に良かったと思えたし、これからも良い関係を築いていきたいと思いました。「辞める時に会社の本当の姿が見える」とよく言われていますが、それを再認識できました。

自分はこれまで通りセイロップでの仕事を続けていきます。もしセイロップという会社に興味を持たれた方がいたらホームページを見て応募を検討してもらえればと思います。

業務実績・個人開発実績・ソースコードなどがあると選考がスムーズに進みやすいです。ホームページから連絡していただいても良いですし、自分のTwitterにDMやリプをしてくれたらお繋ぎできると思います。この記事経由で面談になったら状況次第で自分も参加させてもらうかもしれません。

モノづくりが好きな人が働きやすい環境が整っています。

今後について

健全な経営と健康的な生き方を大切にしながら活動していきます。

自分を大きくみせず、等身大で過ごしていきたいです。家族との時間を大切にし、健康的に生きるための身体作りをして幸せを感じながら生きていこうと思います。あと周りの支えがあって日常がなりたっている事に感謝しながら過ごしていきたいです。

そしてアプリを通じて、多くの方の日常に良い体験を届けていきたいと考えています。お仕事やアプリを通じて繋がりのある方との縁も大切にしながら日々を過ごしていこうと思います。

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