見出し画像

月夜の歩み

 月夜が喋り始めてが凄まじかった。
 でも子供ってこうだよなぁ~と言う感想もある。ただ普通の子と違い話す内容が内容なだけに、普通の子供とどこか違うのかなと思ったりもする。

 小さい子が読む本と言えば、可愛い系の『はらぺ〇あおむし』なんてのが人気だ。でも月夜が読む本は物語系ではあるが大人が読むような小説が多い。 
 最近読んでいた本と言えば、紫式部の『源氏物語』や清少納言の『春〇あけぼの』等である。何が面白いのかを聞いたこともあったが感想的には子供らしかった。
 「月夜、もっと子供らしい本もあるのになぜ源氏物語なんだい?」
 「なぜって、日本の歴史上の人が書いた本なんでしょ?興味が沸くに決まってるよ。今の時代の本も好きだけど、昔の人はどんな物語を書いていたのか気になるじゃん」
 子供らしい感想なのかなぁ~と。
 砕けた言葉遣い、一体誰の影響なのか 物語の感想よりこっちの方が気になった。

大体検討はついてるが、影響を与えてあるであろう人物に敢えて言葉使いを直させるわけにもいかない。普段使いの言葉なのだから 私生活に影響が出ても困るしなぁ。

 言葉遣いに関しては幼稚園や小学校などでも勉強するから、特段直す予定もなくで良いと思っている。

 弟の暁に、「月夜がおまえの言葉使いみたいな感じになってて少し笑ってしまったよ」と言えば暁は「やべっ!言葉遣い真似られてたのか」
 普段使いの言葉遣いだから気にしてなかったんだろうが、さすがに月夜の口から暁みたいな言葉遣いは出たときは流石に(笑)と思った。

 今では中学生の白夜と同レベルくらいの会話が出来るようになっていた。

そして月夜の歩みといえば、歩けるようになったのかだが、1歳8か月頃やっとつかまり立ちをして2歳までには歩けるようになった。
 あの時の事を月夜に聞いたのだが、「歩いていいのか解らなくて。誰もダメとは言わないとは思っていたんだけどそれでも立っていいのか理解出来なくて」と。月夜は何を心配していたのか。

 「天照先生が歩いても良い」って言ってくれたから、立つ練習をしたのだとも言っていた。

 あの時天照のところに連れて行って正解だったようだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?