ココア発明の起源:もし当時、乳化装置があれば?
カカオは紀元前から長い間、飲み物として愛されてきました。14世紀に成立したアステカ王国では、カカオ豆は「ショコラトル」という名称のドリンクとして、王侯貴族の間で高級ドリンクとして普及し、スペインやヨーロッパへ広まりました。しかし、カカオには55%の脂肪分が含まれており、水や湯に溶かすと表面に油が浮いて飲みづらく、またくどくて胃にもたれるなどの欠点がありました。この欠点を克服するため、オランダ人のクンラート・バンホーテンはカカオ液(カカオマス)からココアバターを抽出する油圧式の