2017年6月の短歌

※文章中敬称略

【うたの日に出した歌】

6月9日
往年のロックバンドを見習って再結成を始める家族 (題「ROCK」)

【「みずつき6」掲載歌】

連作「雨の日に夢去りぬ」
戦ったことに対する罰として浴びるにはふさわしい霧雨
Singin' in the Rain あなたを惑わせるためにすべての言葉を使う
知っているやまない雨がないように死なない俺がいないってこと
大雨に脳はすっかり洗われて抗いたいことはなにもない
いつかこの屋根を穿つ雨が降るまで弾けない楽器を抱えて眠る
ぱらりらと雨が落ちれば鎮魂歌として聴く耳しか持てないよ

「みずつき」は千原こはぎさんが企画している、水をテーマにした合同歌集です。
私は昨年の「みずつき5」に続いて二度目の参加になります。
昨年に続いて、文字通り末席を汚させていただきました(なぜなら掲載は50音順だからだ)。
↓こちらから閲覧およびPDFのダウンロードが可能です。
http://kohagi.iinaa.net/mizu6/

【それ以外の歌】

無機質な朝のラッシュに揺られつつ思い浮かべる架空の家族 (うたらばブログパーツ テーマ「揺」採用歌)

【雑記】
中旬に自分が参加した歌会でのやりとりを一つのきっかけとして、歌会はどうあるべきか云々ということについて、かなり多くの人が意見を表明したりするという事態になりました。
なんというか、いろいろと驚いているのが正直なところではあります。いろいろな人が話す中で論点が拡散してしまった感じもします。、
様々な考え方を読むことができたということ自体は意義あることだと思っています。首肯できる意見から、はあ? という意見までいろいろあったのは言うまでもないですが……。
個人的に憤る部分もあったけど、とはいえこういう部分も含めて歌会は楽しいと思っていますよ(無理があるまとめ方だ)

今月は初めて歌集の批評会なるものに行ってみる予定です。

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