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くりおね徒然草

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心にうつりゆくよしなしごとなど。
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2014年4月の記事一覧

ラジオと本と私と「まっさん」

[初出:久谷女子便り第7号 特集「WEB女子と<偏愛>」]
※最後までお読みいただけます

あの頃、人生の大半は「さだまさし」だった。(以下「まっさん」)

中学生から大学生にかけての、思春期から青年期と言われる、ただでさえ多感な時期。その時のゆらゆら揺れる心を支え、知的好奇心の元になっていたのは、まちがいなく銀縁メガネをかけた、ほっそりとした青年のあの人だった。

今のまっさんしか知らない方には

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山本文緒のエッセイ ​「結婚願望」に激しくうなづくばかり​

山本文緒のエッセイ ​「結婚願望」に激しくうなづくばかり​

[初出:くりおね あくえりあむ 2004/08/04 ]
※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

山本文緒の「恋愛中毒」「ブルーもしくはブルー」がとても好きだ。どうしようもない孤独感、乾いた心の描写がクールで、それでいてどこか突き放しきれないかすかな温かさも同居し、人の心の複雑さ、割り切れなさ、理不尽さ、生きていくことの哀しさ、愛おしさなどを優れた物語として表現している。

その彼

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VERYの定点観測地は、玉川高島屋の紀伊國屋書店らしい

とあるネイルサロンに通い始めて10年以上になる。時間が経過するにつれそのサロンは拡大して、今はあちこちに支店を持つようになった。そのうちのひとつが玉川高島屋S・Cにあり、たまにそちらも利用するのだが、そこでネイリストの方とおしゃべりしているうちに雑誌の話になった。

その方曰く
「VERYは玉川高島屋の紀伊國屋書店での売上を見て、内容などにフィードバックしているんだそうですよ」
とのこと。読者イベ

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