開業すると決めてからやったこと
こんにちは。未来院長のbayです。リアルタイムでは開院までの準備がかなりのスピード感を持って進んでいるので毎日大忙しです。大きなものから小さなものまで余すことなくここに書いて順次アップしていきますね。
さて、今日は開業すると決めてからやったことをお伝えしたいと思います。
開業するぞ!!そう決めてまずやったことは本とネットでクリニック開業についてガツガツ調べていきました。そして大きく2つの方法があることがわかりました。
①自分で開院する
②医業継承を利用する
この2つです。
①自分で開院する
これはその名の通り自分で0からクリニックを開業することですね。
<メリット>
自分で好きな場所に、好きなスタイルで開業できる。診療科、院内デザイン、機材、スタッフなど全て自分の理想通りにクリニック設計ができる。
<デメリット>
ゼロからのスタートになるので資金がかかる。土地、建物、内装、機材、スタッフ雇用など全て行わなくてはいけない。知名度もないので患者さんの集患もゼロからのスタート。黒字になるまで時間がかかる。
②医療継承
これは既にあるクリニックをそのまま引き継いで自分のクリニックとして営業していくことです。具体的には、クリニックの建物や設備、患者さんやスタッフをそのまま引き継いで経営者が変わるということですね。
<メリット>
既にクリニックは経営されているので認知度があり、集患もされている状態なので黒字になるまでの時間が短い。最初から黒字でスタートも十分にある。場所や内装、設備はそのまま使えるのでハード面での開業の手間が軽減する。スタッフもそのまま雇用することが多いので教育が不要。
<デメリット>
M&Aなので建物設備に対する費用と、クリニック売上から算出される営業権が高額になる場合がある。
どちらがいいか?
これは院長が何を求めるか、どう開業したいか、予算、場所など複合的な要素から選択されるものなのでどちらがいいという訳ではありません。ありきたりな回答ですが、その人によりけりです。
私はいずれも検討してコンサルト会社の開業セミナーにも行きましたし、継承予定のクリニックに実際商談をしに行ったこともあります。最初は私は継承で条件があうクリニックを探していました。初期投資を控えたかったのです。しかし、これを仲介する業者が、自分が求めているサービスを提供できないと思ったので継承はやめました。
仲介業者の何に満足できなかったかというと、M&Aとはいうものの、結局は業者が独自に算出した営業権という無形資産をこちらで評価することなく言い値で契約しなくてはいけないのです。多少の値段交渉はできますが。
通常のM&Aは双方の会計士や税理士、時には弁護士が資産価値を算出してそのすり合わせをするものです。しかし、クリニックによっては億を超える交渉をするにもかかわらず、仲介するのはその業者のみです。もちろん後々デューデリジェンスといってクリニックの業績に違反がないことを確認する作業はあるのですが、結局は仲介業者が弾き出した値段がbaseとなってしまいます。さらに困ったことには、たとえそのクリニックを継承した後に問題があったり、継承しても黒字ではなかったなど問題が発生しても仲介業者のスタンスは『ただ紹介と仲介をしただけ、こちらにはそれ以上の責任は何もありませんよ』という形です。それにもかかわらず成功報酬は数百万から億を超える継承であれば1000万を超える成功報酬となってしますのです。
それに加え、やはり継承というからには、もうクリニックをやめてしまう理由があるということが最大のデメリットです。それが院長の年齢であれ、結局は下火になっていくクリニックを引き継ぐことには変わりがありません。本当は、今まだまだ余力があるクリニックを早期リタイアとして継承に導く位のパワーがないとリスク回避とは言えないでしょう。
ただ、継承はやはり楽ですし黒字になりやすいことには変わりありませんので、業績がよく、場所や診療科が自分の予定にあっていて、値段が安いところであれば十分検討案件になると思います。タイミングよくそんな継承案件が出たらいいですよね。
実際、私が開業を決めた後に登録していたサイトから自分の募集要項ぴったりの継承が出たこともあります。もうその時には開業スタイルを変更していたので問い合わせることはありませんでしたが。
継承についてやや厳しいことを書いていますが、じゃあ自分で開設するからといっていいのか?というとそうではありません。
こちらもコンサルタントを使うと良からぬことになる可能性もありますし、何よりゼロからやり始めることは相当な覚悟と労力が必要です。それをやる強い気持ちがある方は自分で始めた方がいいでしょう。
私は最初は初期費用の少ない継承を考えましたが、結局は自分でゼロからやってみる道を選びました。なぜかというと、そっちの方が楽しそうだったからです。
今は開業に向けて大変ですが、信頼できる仲間たちの力を借りて楽しくやっています。リアルタイムでは内装工事が始まりました。
ではまた!次回は私の具体的な開業スタイルをお伝えします。
今後の内容は一般の方には不要のため段階的にcloseにして行きますので有料とします。
有料記事の内容としては
・開業資金について 自己資金と融資 融資の種類は?
・コンサルタントは必要?
・クリニックの大きさは?場所は?
・従業員はどうする? 求人サイトは?
・事業計画書を書こう
・保健所などの手続き
・電子カルテはどこがいい?
などなど具体的な話を更新して行きます。