6/20 狭い部屋のやり繰り

なんだかもう色々とわからなくなってきた6月。どうにもこうにも文章を書かないのが悪い、私の人生で、書いていないと碌なことがない。自分の氣持ちが遠いと、なんだか的の外れたことばかりしてしまう。つまりインプットよりアウトプットの少ない状態。良くない良くない、全然良くない。…のがわかっているのに全然キーボードを打てていなかったのは、なにより環境が構築できていなかったからである。

いや、ほんとにな、難しいんですよ。キーボードを叩く場所の確保が。というのもおれは6畳一間を我がいえとしているのだけれど、グランドピアノで3畳埋まっているので、あとは残された狭いスペースに机と本棚とたんすを置き、せんべい布団を敷いたり上げたりして暮らしているわけである。ベッドなんて入るわけがない、せませま宇宙空間。散らからないのが利点だけれど、どうにもこうにも、作業スペースというものが確保しづらいのである。
いや、勉強机はあるのだ。小学生の頃から使っている、立派な勉強机だ。ノートと教科書を広げてまだ余裕がある、PCを使うにも困らない机だ。しかしここはキーボードを打つのには使えない、なぜならDTM用にカスタマイズしてしまったからである。
モニタースピーカー。譜面台。オーディオインターフェース……まではいいとして、MIDI鍵盤まで置いてしまったら、もうしっかり腕を乗せてキーボードを叩けるスペースなんて、存在しないわけである。
世知辛い。
音楽用の部屋と書斎が別に欲しい。
寝室はまた別にして。
わはははははは。
というわけで、かくなる上は最終手段。
ちゃぶ台。の上に外付けキーボード。PCはピアノ椅子の上。
といった面持ち。で、どうですか。
というのを今やってみたのだが、うーん、中々どうして、悪くない。
最近メルカリで買ったちゃぶ台、もとい文机、というのが、非常に取り回しがいい。
あぐらで座って飯食うもよし、万年筆とノートで書き物するも良し、読んだ本積んでおくも良し。前に使っていたちゃぶ台が、どうにも足は引っかかるし奥行もあって置く場所に困るし、色も無骨なブルーであまりご飯を食べるのにも向いていないし……で、まあ家にあったのを借りていただけなのだけれど、自分の部屋ではちょいと持て余していたのです。
やっぱり机は木目がきれいなのが、良い。
メイドインジャパン万歳。
家具職人っていい職業だよなあ。結婚してえな。
とか馬鹿なことを考えながら、古道具にうつつを抜かしているわたくしである。
最近香炉を買ってしまった。中古の。
ほら、お線香立てて使うやつである。今までは無印の、線香を立てる穴がぽちっとついただけの香立てを使っていたのだが、間違って使用済みの灸と一緒に捨ててしまったらしい。何やってんだろな。
で、インド雑貨屋さんに行った時に古い……多分日本の香炉、を見つけて買ってしまったのである。あ、裏見たら九谷洋山って書いてあるや。三つ足で、穴も三つついてる、赤と金色の可愛らしい香炉である。
で、それで。
私は香炉というものを買ったら、香炉灰が必要だ、ということを知らなかったのである。
だって使ったことなかったんだもの。おばあちゃんちでは線香焚いてるけど。
いっぺんお線香を穴に差して火をつけて、それでふつうに氣付く、あれ、これって灰が入ってなきゃだめだよな?と。
お香やさんのサイトを見ると、いろいろと丁寧に説明してくれている。
ま、要するに、香炉灰というものが存在していて、アマゾンで買えたり、仏具屋さんで買えたりするらしい。で、レビューを見るに、香りとかきれいさとか、良し悪しがちゃんとあるっぽい。
さあ困った。どこで買うか。
……というところで今、である……。通販でえいやっと買うのがいいのか、札幌の仏具やさんやお香やさんを見てみるのがいいのか、なーんともはや、わかんねえなと思う。失敗したくもない。食べ物で失敗したなら、まあ食べれる程度なら食べてしまえばいいが、灰で失敗したらその灰、どうすりゃいいんだって話だ。畑に撒けばいいのか?ああ、灰の取り回しなんて昔の人ならぜんぜんできたはずなのに、悲しき現代人、そういやBBQのあとの灰さえ自分で処理したことがないかもしれない。炭や灰から縁遠い生活を送ってきてしまいました。ああ、炭焼き炭治郎。鬼滅の刃を読んで、炭焼き職人になりました!って人、いるのかなあ。いるんだろうな。
書くだけ書いたらすっきりした――読者に対するオトシマエは全くつけれてないが、まあ、書いた。
もっと書きたい。
座布団を探しに行こうと思う、明日。
書くために。
そうやって何でも揃ってく。
生活のギア。
漕げば漕ぐほど、ちゃんと前に推進していく。
風呂に入って眠る。
佳く食う。
ああほんとうに、書けば書くほど、書きたいことが増えてるな。
進む人生。先のある人生。

おこづかいちょーだい!