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自分を赦そう

私は私を赦していい。
ということに、さっき、ようやく氣付いた。

そんな難しいことではないはずなのに、氣付くまでが、中々難しかった。
だって、私は、赦せないのは親であり、世間であり、会社の上司であり、悪いやつらだと思っていたからだ。
自分が自分のことを赦していないとは、あまり知らなかったのだ。

料理がうまくつくれない自分が赦せない。
家族がいるのに一人でごはんを食べる自分が赦せない。
赦せない母親から離れられない自分が赦せない。

あらゆる、できないことについて。
私は私を赦さなかったのだ。

そして、歳を取れば取るほど、知識がつけばつくほど、赦せないことは増えていく。

この歳で、お金を稼ぐことも満足にできない自分が赦せない。
調子の悪そうな家族を救えないと見捨てた自分が赦せない。

どんどん、どんどん、絡め取られていく。
そうやって、ここ一年、本当に調子が悪かった。

お金ちょうだい、と言えない自分が赦せない?
恨みを晴らせない自分が赦せない?

体つきは、漢方藥とか飲んで、前よりましになってきたのに、やる氣は全然出ない。なにをする氣分にもならない。
ついに力尽き、ここ数日は着替えもせず外にも出ず、YouTube観て寝ていた。というか、怖くて眠れなかった。動画を流しながらじゃなければなんだか恐ろしくて入眠できない、なんて、今までの人生であまりなかったことだ。

安易に起きるべきではない、とも思っていた。
ここで無理矢理起き上がって健康的な生活を目指しても、また倒れるだけだ。堂々巡りだ。なにも解決しない。
無理できないのか、無理しないのか、曖昧なところで眠っていた。

それが今、書いている。

書くことも、しない方がいいと思っていた。書くと拗れる。書けば書くほど、赦せないものが増える。自分をぎちぎちに締めていく。私は自分を自由にするために書いているようで、その実、自分以外の自分を赦さない……自分の思想を固定して、他に逸れようとすれば罰する、というようなことを、……していたのかなあ。
観念が増える。
わかったようなこと、言ってるだけ。
偽の理解。
行き過ぎの思考。
からだが伴ってない。

私は思いのほか壊れている。
自分と他人を騙すための、ぎちぎちの身体。
それをどうにかしようと、悪戦苦闘している。

この身体を作った自分を赦す。
親は赦さなくても、自分で自分のことは赦す。
完璧になれなかった自分を赦す。
親に愛されたかった自分も赦す。
人を傷つけてきた自分も赦してしまう。

とりあえずそういうことでいいんだと思う。
お腹が空いている。
お腹が空いている自分も赦す。//

おこづかいちょーだい!