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怜梨 欠
2024年11月26日 21:09
伸ばしきった前髪を掻き分け覗く日常は全てが甘く色褪せて白熱灯のようにちらつくじぃ、ち、ちちち。ち。やさしい夜と地続きの、朝の冷えた空気が好きで、甘露に肺を浸して、息を、確かめながら、瞬き、暗転。フィルムの継ぎ目の雑音を指の腹でこじ開けてみればそれが傷跡だったとも知らず頭の中で、赤が垂れるつぅ、た、ととと、ぱた。耳を伝うは点滴の管、脳幹を突く、祈りのことば爪