砂沼から言葉歩いてー2016-12
砂沼から言葉歩いてー2016-12
◎ほうとうの野菜たっぷり北下し 俊克
◎香よし葱の餃子は種のコツ 俊克
◎湯豆腐の週に三回食べる君 俊克
〇歩きたる好文亭や冬の草 俊克
〇北風やメインの料理野菜高 俊克
●冬日影高い野菜のベジタリアン 俊克
●瓦ぶき巡らす廊下冬座敷 俊克
高井 直美 一句互選に頂きます。
狭いマンション住まいで、冬座敷には無縁の生活ですが、
お句を拝読して、夫の生家を懐かしく思い出しました。
瓦ぶき巡らす廊下・・風情があり、素敵なお句だと思います
大足の舟塚古墳冬ざるる 俊克
◎いらか道光の森や冬電車 俊克
◎広がって銀杏落葉や西蓮寺 俊克
◎冬の舞うスケートリンク扉開く 俊克
勇壮なおかえり奇祭冬の夜 俊克
◎冬日和谷中通りは辻むかい 俊克
◎冬靄の筑波が終えぬ景色かな 俊克
◎冬半ば寺のゆく道帰り道 俊克
映像と運命絆冴ゆる夜 俊克
◎冬椿滑稽茶人や太郎冠者 俊克
◎軌跡描く夢を挑戦冬銀河 俊克
●五右衛門の熱き湯を浴び十二月 俊克
ゆず風呂のゆっくり入れる冬ぬくし 俊克
◎十二月遥かな山は三毳山 俊克
◎山道の遥か山頂小春風 俊克
●鳥移りコリアン飛びて風邪の神 俊克
まだ生きて忍足音冬の雲 俊克
◎山並び関東ぐるり北下し 俊克
●鬼怒川の寒風山は赤城山 俊克
◎冬耕の集める田畑遠けぶり 俊克
ぶるぶると珈琲一杯冬の雨 俊克
◎愛日や水郷三都文武みち 俊克
◎今だけの昼の鮟鱇吊し切り 俊克
◎冬日影参る神社の湯の煙 俊克
十二月ねがいかないの天狗かな 俊克
●知る人の外浪逆浦冬茜 俊克
◎鐘が鳴る常陸の国や冬の波 俊克
◎まる子泣く頑張れ秀樹十二月 俊克
降りて道冬の泉や太郎杉 俊克
◎霜月や南朝破れ落城す 俊克
●ことばから失語見つける日記買ふ 俊克
◎はらはらと銀杏落葉は伊勢の道 俊克
走り書き詰まらぬ言葉日記買ふ 俊克
朝方のチラチラ空を炬燵出す 俊克
●温もりを炬燵に眠る心地よさ 俊克
名に使う炬燵気迷ひ電器店 俊克
●塩引鮭のお茶づけ美味し塩加減 俊克
北野さん一日一句互選に頂きます。
塩引鮭をもらったので、さっと焼いてお茶漬けにした。
香ばしい香り、塩加減も丁度良し。
美味しい鮭茶漬け、これぞ師走の味だなあ・・・・
一碗お裾分けを頂きたいものだ。(大久保さん、互選鑑賞にもぜひご参加下さるようお願いします)
〇光る雲天を翔れば山枯るる 俊克
●枯芭蕉風のざわざわ笑う声 俊克
Anikó Papp一日一句互選に選ばせていただきます。
【風のざわざわ笑う声】という基底部は、
風の素晴らしい擬人化ですね。
風がざわざわと笑っているんですね。
この基底部の前、
季語である【枯芭蕉】という干渉部が適切であり、
季語がよく働き、基底部の意味がよく暗示されています。
枯芭蕉は風に吹かれて、
ざわざわと音が響いているんです。
いいお感じであり、面白いお句です。
冬桜痛い右手の友の顔 俊克
〇日が三時十時の月は暮早し 俊克
〇十二月十日の帰る通所かな 俊克
〇二つの句時間と日にち冬麗 俊克
〇白き飛ぶ転がる枯れ葉虎落笛 俊克
◎湧き水のひらりと音は冬日和 俊克
〇寒江の風の流れる帆曳船 俊克
ピューピューとカラカラ歩道冬の朝 俊克
十二月長鳴鳥は干支の絵 俊克
寒園の風に揺らめく花光 俊克
庭に有る吠えたる犬は蜜柑かな 俊克
◎仲冬やキットカットの朝ごはん 俊克
〇思う空冬の語らふ恋ダンス 俊克
〇会いたいと冬木の桜恋ダンス 俊克
湯豆腐の野菜たっぷり一丁半 俊克
〇鬼怒川の遠く富士山冬の朝 俊克
◎そら遠く富士も筑波も師走来る 俊克
●通所行く白き富士山冬の朝 俊克
Anikó Papp 一日一句互選に選ばせていただきます。
【通所行く白き富士山】という基底部は、
雪を被っている富士山の素晴らしい写生です。
この基底部の後、季語である【冬の朝】という干渉部が適切であり、
季語がよく働きます。
冬の朝の雪山としての富士山が上手く詠まれているお句です。
〇万両や高い木を切るレンタカー 俊克
いくたびも市場忘れて師走かな 俊克
年内のただひたすらにセールトーク 俊克
歳末の戦力目立つありどころ 俊克
◎江戸前の届く新海苔香りよし 俊克
〇手をつなぎ足元気にし雪景色 俊克
〇暗がりの鵜様問答雪が舞う 俊克
〇山寺や通り過ご去る雪見月 俊克
◎海を越す恋し鮟鱇溶かし肝 俊克
●冬巡業世界遺産は四股を踏む 俊克
糸垂らし泳ぐワカサギ冬半ば 俊克
◎年間のたまるほこりや煤払い 俊克
◎遠くから硝子煙筒煤払い 俊克
〇すす払い当たる神社やえびす様 俊克
◎風習のスサノオ伝説歳の市 俊克
◎若駒の覚める末脚十二月 俊克
◎宝ケ池冬の京都は景色見る 俊克
富士山の筑波嶺空は冬の朝 俊克
〇地上絵の砂丘彩る冬の浜 俊克
●挨拶はおきばりやすと事始め 俊克
◎なでなでと触れ合うクエや冬日和 俊克
ふくろうの十三匹は姉弟かな 俊克
◎神門に念入り落としすす払い 俊克
〇足を止め巨大な絵馬や冬ぬくし 俊克
◎環境の地球の暮らし冬至来る 俊克
〇霜柱勝利のレースサーキット 俊克
〇あんぱんの母の命日日向ぽっこ 俊克
〇冬至来て包む光は大鳥居 俊克
◎うつ田姫将棋相手の薄き服 俊克
〇半年の鮭を送るや歳暮かな 俊克
〇水洟のティシュ二枚やもう一度 俊克
〇うつ田姫小銭オモチャはガチャウケる 俊克
◎冬日和供養霊場磨崖仏 俊克
寒鯉や描かれカードマンホール 俊克
◎食べる鯉チェコの文化やクリスマス 俊克
◎クリスマス踊るダンスの大使かな 俊克
〇クリスマス鮮やか赤く摘みいちご 俊克
年内の棒のよろよろ蕎麦を打つ 俊克
年迫る通所の空を畳掛け 俊克
年の瀬の恋のダンスとピコ太郎 俊克
●年の暮夕の眠たいテレビかな 俊克
Aniko Papp 頂きます。私もそう思います。
◎年堺一筆入魂縁起物 俊克
●さっぱりと髪を切ったる師走かな 俊克
今村 征一 一句選に頂きます。
歳晩ならばの句。新年に希望を持つ心がわかります。
〇三冬月伝える言葉重ねてる 俊克
白い山日光空は雪だより 俊克
◎クリスマス手を振る娘凪の汐 俊克
◎甘鯛の母の土産に築地かな 俊克
冬だより男体山は山を抜く 俊克
◎金目鯛煮付けと刺身半々と 俊克
●冬日和左の辞書を読み聞かせ 俊克
高井 直美 一句互選に頂きます。
辞書は私も好きで、机の上に何冊も積んであります。
字が細くて見辛い事がありますが、
このお句も、そんなお友達、或いはご家族に
辞書を読んで差し上げているのだと思います。「左の辞書」という表現が良いと思います。季語も、場面によく似合うと思います。
〇年の果事故の感覚治療をり 俊克
共生の母の影響冬日和 俊克
〇梅初月筆を走らせ酉の文字 俊克
〇十二月火事の暮らしに伝えをり 俊克
〇団子より朝忙しく餅の音 俊克
◎黒い雲竜の風雨師走来る 俊克
せせらぎの葉の音聴けば色葉踏み 俊克 俊克
道も背も浜寒菊の関所跡 俊克
〇明け方の時雨の色は硝子窓 俊克
〇大売出し年の最後の年用意 俊克
◎年忘れ俳句考え音を聞く 俊克
〇数ヘ日の自由気ままは猫散歩 俊克
年の暮れ陥没市道穴落ちて 俊克
息白しサケは変わらず寒風干し 俊克
〇寒雁や伝える言葉立ち止まる 俊克
〇歳二十二丸鍋美味し火照る顔 俊克
鎌鼬辞書の話せぬ失語事故 俊克
◎風呂入る最後の通所大晦日 俊克
〇年移る失語の言葉八が月 俊克
◎大盛りの年越蕎麦は何度でも 俊克
年の夜は星野源さんピコ太郎 俊克
◎ほうとうの野菜たっぷり北下し 俊克
◎香よし葱の餃子は種のコツ 俊克
◎湯豆腐の週に三回食べる君 俊克
〇歩きたる好文亭や冬の草 俊克
〇北風やメインの料理野菜高 俊克
●冬日影高い野菜のベジタリアン 俊克
●瓦ぶき巡らす廊下冬座敷 俊克
高井 直美 一句互選に頂きます。
狭いマンション住まいで、冬座敷には無縁の生活ですが、
お句を拝読して、夫の生家を懐かしく思い出しました。
瓦ぶき巡らす廊下・・風情があり、素敵なお句だと思います
大足の舟塚古墳冬ざるる 俊克
◎いらか道光の森や冬電車 俊克
◎広がって銀杏落葉や西蓮寺 俊克
◎冬の舞うスケートリンク扉開く 俊克
勇壮なおかえり奇祭冬の夜 俊克
◎冬日和谷中通りは辻むかい 俊克
◎冬靄の筑波が終えぬ景色かな 俊克
◎冬半ば寺のゆく道帰り道 俊克
映像と運命絆冴ゆる夜 俊克
◎冬椿滑稽茶人や太郎冠者 俊克
◎軌跡描く夢を挑戦冬銀河 俊克
●五右衛門の熱き湯を浴び十二月 俊克
ゆず風呂のゆっくり入れる冬ぬくし 俊克
◎十二月遥かな山は三毳山 俊克
◎山道の遥か山頂小春風 俊克
●鳥移りコリアン飛びて風邪の神 俊克
まだ生きて忍足音冬の雲 俊克
◎山並び関東ぐるり北下し 俊克
●鬼怒川の寒風山は赤城山 俊克
◎冬耕の集める田畑遠けぶり 俊克
ぶるぶると珈琲一杯冬の雨 俊克
◎愛日や水郷三都文武みち 俊克
◎今だけの昼の鮟鱇吊し切り 俊克
◎冬日影参る神社の湯の煙 俊克
十二月ねがいかないの天狗かな 俊克
●知る人の外浪逆浦冬茜 俊克
◎鐘が鳴る常陸の国や冬の波 俊克
◎まる子泣く頑張れ秀樹十二月 俊克
降りて道冬の泉や太郎杉 俊克
◎霜月や南朝破れ落城す 俊克
●ことばから失語見つける日記買ふ 俊克
◎はらはらと銀杏落葉は伊勢の道 俊克
走り書き詰まらぬ言葉日記買ふ 俊克
朝方のチラチラ空を炬燵出す 俊克
●温もりを炬燵に眠る心地よさ 俊克
名に使う炬燵気迷ひ電器店 俊克
●塩引鮭のお茶づけ美味し塩加減 俊克
北野さん一日一句互選に頂きます。
塩引鮭をもらったので、さっと焼いてお茶漬けにした。
香ばしい香り、塩加減も丁度良し。
美味しい鮭茶漬け、これぞ師走の味だなあ・・・・
一碗お裾分けを頂きたいものだ。(大久保さん、互選鑑賞にもぜひご参加下さるようお願いします)
〇光る雲天を翔れば山枯るる 俊克
●枯芭蕉風のざわざわ笑う声 俊克
Anikó Papp一日一句互選に選ばせていただきます。
【風のざわざわ笑う声】という基底部は、
風の素晴らしい擬人化ですね。
風がざわざわと笑っているんですね。
この基底部の前、
季語である【枯芭蕉】という干渉部が適切であり、
季語がよく働き、基底部の意味がよく暗示されています。
枯芭蕉は風に吹かれて、
ざわざわと音が響いているんです。
いいお感じであり、面白いお句です。
冬桜痛い右手の友の顔 俊克
〇日が三時十時の月は暮早し 俊克
〇十二月十日の帰る通所かな 俊克
〇二つの句時間と日にち冬麗 俊克
〇白き飛ぶ転がる枯れ葉虎落笛 俊克
◎湧き水のひらりと音は冬日和 俊克
〇寒江の風の流れる帆曳船 俊克
ピューピューとカラカラ歩道冬の朝 俊克
十二月長鳴鳥は干支の絵 俊克
寒園の風に揺らめく花光 俊克
庭に有る吠えたる犬は蜜柑かな 俊克
◎仲冬やキットカットの朝ごはん 俊克
〇思う空冬の語らふ恋ダンス 俊克
〇会いたいと冬木の桜恋ダンス 俊克
湯豆腐の野菜たっぷり一丁半 俊克
〇鬼怒川の遠く富士山冬の朝 俊克
◎そら遠く富士も筑波も師走来る 俊克
●通所行く白き富士山冬の朝 俊克
Anikó Papp 一日一句互選に選ばせていただきます。
【通所行く白き富士山】という基底部は、
雪を被っている富士山の素晴らしい写生です。
この基底部の後、季語である【冬の朝】という干渉部が適切であり、
季語がよく働きます。
冬の朝の雪山としての富士山が上手く詠まれているお句です。
〇万両や高い木を切るレンタカー 俊克
いくたびも市場忘れて師走かな 俊克
年内のただひたすらにセールトーク 俊克
歳末の戦力目立つありどころ 俊克
◎江戸前の届く新海苔香りよし 俊克
〇手をつなぎ足元気にし雪景色 俊克
〇暗がりの鵜様問答雪が舞う 俊克
〇山寺や通り過ご去る雪見月 俊克
◎海を越す恋し鮟鱇溶かし肝 俊克
●冬巡業世界遺産は四股を踏む 俊克
糸垂らし泳ぐワカサギ冬半ば 俊克
◎年間のたまるほこりや煤払い 俊克
◎遠くから硝子煙筒煤払い 俊克
〇すす払い当たる神社やえびす様 俊克
◎風習のスサノオ伝説歳の市 俊克
◎若駒の覚める末脚十二月 俊克
◎宝ケ池冬の京都は景色見る 俊克
富士山の筑波嶺空は冬の朝 俊克
〇地上絵の砂丘彩る冬の浜 俊克
●挨拶はおきばりやすと事始め 俊克
◎なでなでと触れ合うクエや冬日和 俊克
ふくろうの十三匹は姉弟かな 俊克
◎神門に念入り落としすす払い 俊克
〇足を止め巨大な絵馬や冬ぬくし 俊克
◎環境の地球の暮らし冬至来る 俊克
〇霜柱勝利のレースサーキット 俊克
〇あんぱんの母の命日日向ぽっこ 俊克
〇冬至来て包む光は大鳥居 俊克
◎うつ田姫将棋相手の薄き服 俊克
〇半年の鮭を送るや歳暮かな 俊克
〇水洟のティシュ二枚やもう一度 俊克
〇うつ田姫小銭オモチャはガチャウケる 俊克
◎冬日和供養霊場磨崖仏 俊克
寒鯉や描かれカードマンホール 俊克
◎食べる鯉チェコの文化やクリスマス 俊克
◎クリスマス踊るダンスの大使かな 俊克
〇クリスマス鮮やか赤く摘みいちご 俊克
年内の棒のよろよろ蕎麦を打つ 俊克
年迫る通所の空を畳掛け 俊克
年の瀬の恋のダンスとピコ太郎 俊克
●年の暮夕の眠たいテレビかな 俊克
Aniko Papp 頂きます。私もそう思います。
◎年堺一筆入魂縁起物 俊克
●さっぱりと髪を切ったる師走かな 俊克
今村 征一 一句選に頂きます。
歳晩ならばの句。新年に希望を持つ心がわかります。
〇三冬月伝える言葉重ねてる 俊克
白い山日光空は雪だより 俊克
◎クリスマス手を振る娘凪の汐 俊克
◎甘鯛の母の土産に築地かな 俊克
冬だより男体山は山を抜く 俊克
◎金目鯛煮付けと刺身半々と 俊克
●冬日和左の辞書を読み聞かせ 俊克
高井 直美 一句互選に頂きます。
辞書は私も好きで、机の上に何冊も積んであります。
字が細くて見辛い事がありますが、
このお句も、そんなお友達、或いはご家族に
辞書を読んで差し上げているのだと思います。「左の辞書」という表現が良いと思います。季語も、場面によく似合うと思います。
〇年の果事故の感覚治療をり 俊克
共生の母の影響冬日和 俊克
〇梅初月筆を走らせ酉の文字 俊克
〇十二月火事の暮らしに伝えをり 俊克
〇団子より朝忙しく餅の音 俊克
◎黒い雲竜の風雨師走来る 俊克
せせらぎの葉の音聴けば色葉踏み 俊克 俊克
道も背も浜寒菊の関所跡 俊克
〇明け方の時雨の色は硝子窓 俊克
〇大売出し年の最後の年用意 俊克
◎年忘れ俳句考え音を聞く 俊克
〇数ヘ日の自由気ままは猫散歩 俊克
年の暮れ陥没市道穴落ちて 俊克
息白しサケは変わらず寒風干し 俊克
〇寒雁や伝える言葉立ち止まる 俊克
〇歳二十二丸鍋美味し火照る顔 俊克
鎌鼬辞書の話せぬ失語事故 俊克
◎風呂入る最後の通所大晦日 俊克
〇年移る失語の言葉八が月 俊克
◎大盛りの年越蕎麦は何度でも 俊克
年の夜は星野源さんピコ太郎 俊克
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