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物流をよくしたい。そのためにみんなで考えてみませんか?

「気づき」

物流が、社会生活を維持するためにも大切なこと、日頃当たり前にあるモノが海外物流と直結していること、物流が停滞すると自分たちの暮らしも直接的に困ること、会社経営の中で物流の見直しが重要であること、物流が経済的にも大きな影響を受けること…。
この3〜4年でやっと気づき始めた。「遅すぎる」

「物流」

私たちが関わっている「物流」は、人から人へ、場所、時間、モノを繋ぐ仕事です。地球の裏側にいる人が一生懸命作ったものを、地球の裏側で求めている人、待っている人へ受け渡していくことです。
情報をつなぎ、人と人をつなぎ、場所から場所へ様々な輸送方法でつなぎ、すぐ欲しいという希望を保管(時間)することでつなぐ。
相手が欲しい、モノ、量、形、時間でつないでいるのです。
それを国を跨ぐ人たちが連携して成り立たせているのが「物流」です。

社会のぎこちなさ

政府もやっと物流というパイプラインの重要性を言葉として発するようになり、企業も重要課題と打ち上げるようになった。家庭でも物流の影響で物価が左右することがわかってきた。
官・民・家庭まで、影響の大きさに気づき始めた。
でもどうだろう?
政府は「官民一体となって取り組んでいかなければならない」
企業は「物流DXを重要課題として取り組みプロジェクトを発足する」
家庭は「物流を戻してもらわないと、食材がどんどん高くなる」
など、声が聞こえる。
でも、誰かがやるだろうという自己不在感があるのは何故だろう。

物流業界のぎこちなさ

物流DXの取り組みとして、物流構造の改革に取り組む活動宣言がされている。どんどんスピードアップして取り組んでいくべきだと思います。
最近では、環境視点から自動車の電動化へのシフトを進め、電動化を見据えて自動車を持たない、持てない購買層に対して、カーシェアリングの仕組みを作り、エンタメ業界ではサブスクの配信など構造から変えています。
ところが、全ての産業に関わりを持つ、「物流業界」ではどうでしょうか?将来的な大きな取り組みの方向性は、各企業が示していますが、具体的に進んでいない印象があります。

物流DXに取り組む意思の流れる川

印象として、川上から川下まで意思が流れていません。
上流のひとたちでは、何かしていかなければいけないと、これまで費用を考えて手を出せなかったアイテムの導入をこぞって議論を行なっています。
中流の人たちは、そもそも費用がないし、何かをやるにしても上流の流れが見えないと手が出せないと言っています。
下流は、言葉は聞くけど、人材不足が慢性化していてそれどころではない。日々の仕事をこなすことに集中していると言った状況です。さらに下流では、いまだにアナログ主体の業務内容です。
「そんなことはない。」と言われる方もいるかと思いますが、データ化されているものは、モノの入出庫量・在庫のデータと流通加工のステータスがわかる程度です。基本的に手書きの文化が根付いています。

現在の物流業界の機能構造もフラットにして取り組んでいかなければ、見えない落とし穴や人任せ負債が残ってしまうように危惧しています。
最上流から最下流まで意思がつながる水量のある活動にしていきませんか。
ギャップを埋めて、同じ方向にみんなで考えていきませんか?

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