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物流センター管理者の活動継続

■物流センター管理者について

物流センター管理者について話をしてみる。
作業品質を高め、生産性を向上させていく活動を推進していくのは、物流センター管理者が中心になる。
物流センター管理者といっても各会社によって、呼び名も機能も範囲も違い、裁量にも差があるので、ここでは、物流工程の進捗・品質管理をし、実務運営の判断をしている人をさす。
物流センター管理者の活躍は品質、安全、利益向上などあらゆる成果に影響を与える。

●改善が苦手な物流センター管理者

物流センター管理者にも育ちが色々とあり、得手、不得手がある。
これまで現場改善をやってきていない人が、物流センター管理者になっている場合がある。
自分の経験が未熟で、気後れして現場と一緒に改善活動ができない場合や職務線引きをして「改善をやるのは現場」としている人もいる。
しかし、会社として、改善目標はある。
目標は達成したい。
どうすればいいかわからないが、目標があるから現場に要求はする。
支援もなく、強制的に「やれ」だけ言われて、現場作業者のモチベーションは上がらない。
「すすんでる?」「できたか」「状況を教えて」等うるさいから、現場作業者は目についたものを直す。理由をつけて、改善事例にする。
物流センター管理者は、何かしら出てきたから、良しとする。
改善指導ができないから、良しとする。
これでは、その場しのぎを繰り返して先細りになって、さらに苦しくなってくる。こうなるとしんどい。

●体質づくりには物流センター管理者の一貫した姿勢

人が変わっても、物流センターの活動姿勢は変わらないこと。
自分が異動した時に業務引き継ぎには、実績管理などに目が行きがちだが、大切なのは、どんな行動ルールで動いていたかを知り、継続すること。
現場をみる習慣がついていた、大小関係なく改善活動を支援していた、改善活動の支援をどうしていたかなど。
現場が混乱するのは、物流センター管理者が変わるたびに対応が変わること。
面倒な気持ちもあり、人をみてから動こうとする。だから継続性がない。
センター管理者行動ルールがあり、しっかりと引き継ぎがされれば、管理業務が変わることなく活動の継続が途絶えることがない。
これが出来ていれば、枝葉の手段方法の個性はあっても、根っこと幹は同じなので、現場活動に継続性が生まれてくる。

●物流センター管理者が忘れてはいけない事

管理者の考え方と行動だけで、そのセンターの品質、利益率に大きな影響が生まれる。
人が変わっても、やることは変わらない継続した活動は、成長過程を辿ることになる。辿っていれば、多少の失敗はすぐ修正できる。けれど、継続されないとその都度、ゼロスタートになる。
ゼロスタートはつらい。
付き合わされる現場は、もっとつらい。


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