見出し画像

【日本1細かい?】箱根駅伝まとめと来シーズンに向けて【日本大学】

今回の記事では日本大学の箱根駅伝の結果まとめと雑感。そして101回箱根シーズンへ向けた展望を話していきたいと思います。
(というかNの代理さんがいらっしゃるのに「日本1細かいを名乗れるのか」という心配はありますが、それを言ったら鉄紺忍者さんやゆっくり中大さんがいらっしゃるのだから今更だなと思ってしまったり…。)


箱根駅伝雑感と総括

往路雑感

往路19位 5時間31分51秒
1区 西村翔太  4位 1:01:28
2区 キプケメイ 10位 1:07:31
3区 安藤風羽  4位 1:01:56
4区 久保昇陽  23位 1:06:16
5区 大橋優   19位 1:14:40
序盤最も旋風を起こしたのは日本大学でした。久しぶりに出場した箱根の1区を任された西村翔太は終盤まで4位集団を引っ張り、2位まで吸収。最終的にその集団の中で3秒差までもっていきました。2区を走った予選会全体TOPのキプケメイは非常に期待されながらも区間10位にとどまります。ただ3区
を走った安藤風羽は近い距離にいた東洋・小林に食らいつき追いついた早稲田と並走。前で序盤から飛ばした國學院を集団で追いつき区間4位の快走をしました。しかし勢いは続かず、4区を恐らく急遽で入った久保昇陽は本来の走りができず区間最下位。5区の大橋優は登りで苦しむも下りから息を吹き返し、区間19位で何とかゴール。シードラインとは1分34秒差で何とか復路に望みを託しました。

復路雑感

復路18位 5時間34分15秒
6区 山口月暉 19位 1:00:54
7区 下尾悠真 17位 1:04:42
8区 鈴木孔士 14位 1:06:00
9区 中澤星音 19位 1:11:43
10区 大仲竜平 17位 1:10:56
復路に向けてもともと掲げていた目標は10区間襷を繋ぎきることそれに向けて各区間TOPから2分半差に抑えることが一つ目標になってきます。その中で6区を走った山口月暉は下りや平地で伸びずその目標から10秒遅れる形でタスキ渡し。7区は主将の下尾悠真も序盤からペースがあがり切らず本来の走りとはならずも青学との区間タイム差を1分56秒差で抑え繰り上げペースとの差を合計で20秒以上の貯金を作って主将の責任を果たしました。8区を走った主力の一角の鈴木孔士。序盤慎重に入りすぎてしまいましたが、徐々に本来の走りを取り戻し、66分ちょうどで青学とはちょうど2分差。シードとは2分差。この時点での繰り上げペースとの貯金は54秒。次の区間の選手を考えると少し危ないかもしれないペースになりました。9区の中澤星音は中盤まで区間下位を走行し生麦で猶予が33秒差に。 ただここから中澤星音はビルドアップがビルドアップし繰り上げまで32秒差を残しタスキリレーを果たし目標をはたします。10区を走った大仲竜平は復路順位を1つ上げゴールしました。

今回の箱根総括

序盤の日本人エース2人で大きな爪痕を残した日大ですがそれとともに本来の力を出せなかった主力選手も出て苦しみましたね。出走できなかった3区予定だったであろう冨田悠晟と9区予定だった土井拓実、7・8区を担当した下尾悠真、鈴木孔士らはオールアウトできませんでした。そういう意味でも日大はシードをとれる可能性が有る程度あったチームの1つだったといえるかなと思います。ただ久しぶりの出場でここまで持ってきた新雅弘監督の手腕はお世辞抜きに流石だなと感じました。                                                                                                                                                                                                                        

目標

24年度の目標ですが全日本予選の通過と箱根の上位通過だと思います。シードを狙いたいところでもあると思いますが、個人的には西村翔太、下尾悠真などかなり卒業した選手の穴は人数以上に大きいと考えています。そのためまずは現状の土台を固めるためにもこの2つを通過点にしたいところかと思います。あとは1つ山登り選手の育成経験が少ないからそこを確立したいところですよね。

戦力分析(新入生を含めない)と目標に向けた課題

新4年

この世代はかなり戦力化に苦しんでいるのですよね現状3人程度かなといえると思います。日本人エースの安藤風羽は予選会では不発でしたが順調に成長しており箱根3区で大活躍。押しも押されもせぬエースとしての働きが求められます。5区を走った大橋優は予選会でもアップダウンへの適性を見せました。個人的には適正区間は箱根の4区や8区だと思いますのでそこでの活躍が見たいですね。3000mSCで活躍する岡田祐大も最終学年として期待がかかりますが、もう1人最後の輝きを見せてくれる選手が欲しいですね。

新3年

この世代はかなり楽しみな選手が多い世代です。まず28分台のタイムを持ち箱根予選でも二桁順位に入った鈴木孔士。本戦でもオールアウトとはいきませんでしたが区間14位で地力は見せました。もう1人28分台を持つ冨田悠晟も楽しみな選手。今年は主力選手として期待がかかります。箱根予選や本戦を走った選手も多く大仲竜平、中澤星音、本間君耶、山口月暉らは昨年躍進した日大を戦力的に支えました。新監督の下でこの世代は順調に成長しているといえます。また学生ハーフで65分台を出した滝沢愛弥、小路翔琉、小林聖弘などが戦力の底上げに貢献しています。

2年生

この世代もかなり順調に育成できているのですよね。留学生では予選会全体TOPのシャドラック・キプケメイが学生でもトップレベルの実力を持っており27:20のタイムを直近出しました。日本人では天野啓太が学生ハーフで学内TOPとなる63分台をマークし主力選手の仲間入りを果たそうとしています。
片桐禅太も上尾で64分台をマーク。山口聡太は1年生の時に1万mで29:26をマーク。また学生ハーフで65分台を出した高田眞朋など新戦力も出てきており山口彰太などが復活すればさらに層が厚くなります。

戦略

全日本予選に向けた戦略

やはり今年の全日本予選は通過できる地力はありますが何が起きるかわかりませんから万全の体制を期したいところです。エースのキプケメイはやはり4組のTOP集団で稼ぐ必要があると思いますし、安藤も4組で25位以内、3組までにも鈴木孔士、冨田悠晟、山口聡太、大仲竜平などにしっかり稼いでほしいですね。

箱根予選に向けた課題

箱根予選に向けてですがやはり頼みにしたいのはキプケメイ、安藤、鈴木、冨田の4人。やはりここの4人は稼ぐ役割を期待したいところでできれば63分半以内には4人をおさめたいところでしょう。
あとはペースや気候にもよりますが64分30秒前後で10人が通過できれば上位通過できるでしょうから大橋や中澤を中心とした集団走でしっかり確実にペースメイクしていきたいですよね。

箱根に向けた課題

やはり箱根に向けた1番の課題は山の区間ですよね。大橋は体を温めるのに非常に時間がかかった印象がありもしかしたら寒さに弱いところがあるのでは?と感じていますし。シードを狙うなら主力レベルの選手を置く必要があると思います。またやはり西村翔太の抜けた穴がありますからもう数人28分台の選手でかつロードで戦える選手を増やして3区や7区で戦えるようにしたいというところもシードを狙ううえで大きくあるのではと思います。

キーマンとなる選手

1番は日本人3本柱の安藤風羽、鈴木孔士、冨田悠晟ですね。この3人の活躍は現有戦力を見ればどの大会でも不可欠だと思います。あとは片桐禅太や天野啓太、山口兄弟などが昨年の2年生の様に花開けばかなりシードに向けても視界が開けてくるのではないかと感じています。

あとがき

今回は来季の日本大学の箱根の振り返り来シーズンの展望と課題について語らせていただきました。
次回は日本体育大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきます。次回の記事もよろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?