【日本1細かい?】箱根駅伝まとめと来シーズンに向けて【中央大学】

今回の記事では大学の箱根駅伝の結果まとめと雑感。そして101回箱根シーズンへ向けた展望を話していきたいと思います。


箱根駅伝雑感と総括

往路雑感

往路13位 5時間30分35秒
1区 溜池一太  19位 1:02:51
2区 吉居大和  15位 1:08:04
3区 中野翔太  20位 1:04:33
4区 湯浅仁   3位 1:01:44
5区 山崎草太  14位 1:13:23
さてはたから見れば大誤算となってしまった往路。1区を担った溜池一太は序盤のレイヤマンや篠原のハイペースについていかず、後ろの集団での走りを選択するとその集団からも10㎞過ぎに脱落。19位でタスキをつなぐと吉居大和、中野翔太の前回区間賞コンビも2つで3区終了時18位。何が起きたのかとテレビの前は騒然としていたんじゃないかと思います。
そのような事態にも主将は強くチームを盛り立てます。4区を走った湯浅仁は5人抜きの区間3位でゲームチェンジャーの役割を果たしました。
5区を走った山崎草太も1年生ながら力強い走りで続きシード権と18秒差で往路を終えました。

復路雑感

復路13位 5時間31分23秒
6区 浦田優斗 5位 0:58:37
7区 吉居駿恭 1位 1:02:27
8区 阿部陽樹 22位 1:08:54
9区 白川陽大 16位 1:11:24
10区 柴田大地 9位 1:10:11
さて前日の往路を終えて16人エントリー中14人の体調不良があったことを公表した中央大学。6区は初挑戦の浦田が走りました。序盤は繰り上げの集団で進めると常に法政の武田や創価の川上らと近いところでレースを進め区間5位の快走、病み上がりの中で素晴らしい走りを見せました。7区の吉居は序盤から区間新ペースに近いタイムで推移すると区間賞を獲得。この時点で中央はシード権内入りしもしかしたら安全圏かと思われます。しかしこのあと最後に体調を崩した選手の阿部陽樹は序盤からペースがあがらずで区間22位、9区の白川もかなり久しぶりのレースで区間16位とやはり病み上がりで本領発揮とはいきませんでした。ただ10区の柴田は1年生ながら立教の関口に果敢に勝負を挑み区間一桁でしっかり来年以降に希望をつなぎました。

今回の箱根総括

優勝を狙える戦力を揃えており、吉居兄弟、中野翔太、湯浅仁らを擁して、往路で貯金を作れれば駒澤や青学にも勝てるのではと個人的には予想していましたが、どうしようもないほど体調不良に苦しめられましたね。
全員が順調だったifの世界が見てみたいところです。
収穫は山ですかね1年生の山崎草太、浦田優斗と3年生以下の下級生が残ります。2人とも十分なタイムで走りましたし、山の展望が明るいのはチームにとって非常にプラスに働くと思います。

来季に向けての目標

来季に向けての目標ですが強力な世代が抜けたのですぐさま優勝といえる学年ではないと思います。ただ力がある選手いるので着実に全日本のシード、箱根の5位以内というところは充分に狙える目標だと思います。

戦力分析(新入生を含めない)と目標に向けた課題

新4年

さて新4年生ですが今まで中間層を支えてきたいぶし銀たちが目立ちますね。1年生から活躍し求められた仕事を確実にこなしてくれる阿部陽樹、6区で快走した浦田優斗、2年次の関東インカレハーフで快走した山平怜生が目立ちますね。東海林宏一や佐野拓実あと一つの進歩で箱根メンバーに入ってきそうな選手もいます。
あとは復活を誓う園木大斗、山口大輔の2人も見逃せない。園木大斗は2年生の時に病を患い陸上は大学までと決めています。ラストチャンスにかけているでしょう。山口大輔は1年生の時に全日本出走、シードに貢献しました実績を持ちます。

新3年

新年度の戦力的な主力を担いそうなのはこの学年でしょうか。吉居駿恭と溜池一太は1年生の時からエースの吉居、中野をの次のサブエースとして活躍。両者とも前半区間も単独走区間もどちらとも行ける強みがあります。
ここ1年で一気に名を挙げたのは吉中祐太。全日本6区で快走を見せ箱根の候補にもなりましたが体調不良で出番が来ませんでした。駅伝経験では白川陽大も経験済み。1年生のころから注目されていましたし、ここから更なる飛躍が期待されます。
後は駅伝の経験はありませんがもう3回既にエントリー入りしている伊東夢翔も注目。1万で28:38という一線級の記録を持っており、関東インカレ、全日本でまず活躍が見込まれます。

新2年生

1年生では駅伝経験があるのは本間颯、柴田大地、山崎草太の3人。本間颯と柴田大地はすでに28分台を記録し、柴田大地は病気もありましたが順調に成長し次代の主力として期待が高まります。
山崎草太は首脳陣から登りの力で太鼓判を押される選手。東洋大にいた田中龍誠のよりも大きな成長曲線を描いてくれれば面白いと思います。あとは1万mで28分台に迫るタイムを記録している鈴木耕太郎や16人エントリーに入ってきた佐藤蓮にも今後の活躍に期待がかかります。

戦略

箱根予選に向けた課題

箱根予選に向けてですが中大のレベルならまずはトップ通過を狙ってほしいところです。そのためには日本人20位以内に複数人いたうえで64分以内に9人以上出す必要があります。吉居駿恭、溜池一太を日本人TOP集団で勝負させ63分半基準の集団走のペース走を用意できればかなり確率が高まると思っています。

全日本大学駅伝に向けた戦略

全日本の場合シードを狙うためには2区終了時と6区終了時と7区終了時が重要になります。そのため1区、5区、6区に強い選手を置きやすい中大にはある程度戦いやすい駅伝なのではと思っています。また新2年生が7区などに入れると大きいですね。

箱根に向けた戦略

5区、6区の経験者が残る中大はかなり上位の有力候補になります。少し98回箱根駅伝の時の中大に戦力が似ているかなと思います。ただやはり往路の迫力は薄れてしまっているのでもう1人2年生から往路を走れる選手がでてくればかなり視界が開けるのではないでしょうか。

キーマンとなる選手

キーマンとなる選手ですが勿論、吉居・溜池・阿部・浦田は勿論活躍しなければいけない選手で彼らが活躍できないとチームとして厳しいです。ただチームを1段階挙げるうえで必要な選手を挙げていきます。1人目は山平怜生です。2年の関東インカレハーフで一躍脚光を浴びましたが、昨年は少し苦戦しました。ただ最終学年の今年は実力を発揮してほしいシーズンだと思います。暑さなど強い選手だと思うので全日本7区や箱根9区などで見てみたい選手です。
3年生では吉中祐太があがります。トラックから成績を残した選手で全日本では6区4位の好成績を残しております。上級生となる今年は前半区間での活躍が期待される選手です
2年生はやはり本間颯・柴田大地・鈴木耕太郎の3人ですねどこの大学も下級生のうちは学年の柱を作ることが大事です。この3人はすでに実力を発揮しているので駅伝の主力になってほしいですね。

あとがき

今回は来季の中央大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきました。かなり不運なところが大きかった今回の箱根ですが、藤原監督体制下で順調にチームは成長しているので継続路線で頑張ってほしいですね。
次回は立教大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきます。次回の記事もよろしくお願いします。

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