【日本一細かい】101回箱根駅伝の戦力分析と区間予想【日本大学】
この記事は12/10に発表された、20大学のチームエントリーから、日本大学の戦力分析と区間予想になります
戦力分析
エントリー
ではまず16人エントリーをざっとおさらいしていきましょう。
予選会での出走メンバー12人が全員しっかりエントリーしてきました。
チームとしても、ほとんど誤算なく登録できていると思います。
昨年よりも選手層自体は、厚くなった印象で、2・3年生が特に層が厚いですよね。
漏れた主な選手でいいますと、2年生の天野啓太ぐらいか。学生ハーフで63分台半ばで学内TOPに入るなど、ロード適性がある選手。3年生シーズンの箱根に期待したいところです。
エース
日大のエースはシャドラック・キプケメイです。
箱根予選では2年連続での全体1位。昨年の箱根では、日本の寒さと、体重オーバーで、本来の実力が出せず、67分半。十分良いタイムですが、期待値ほどの走りはできませんでした。
そのため、今回は2区の同じ区間で雪辱を狙います。今回の箱根では、66分ちょうどが目標タイムになってくるでしょうか。
主力選手
日大の日本人エースは、4年生の安藤風羽で間違いないでしょう。
昨年の箱根では、主力区間の3区で区間4位の激走。今シーズンは、全日本4組などで苦しみましたが、秋が深まるにつれて復調。直近の日体大記録会では、まだ全く完全じゃない状態から、自己ベストである28:38を出しました。
日体大の安藤と同じ組で28:39をだした、冨田悠晟も主力選手。
箱根予選での好走の後、少し離脱があったらしいですが、しっかりと復帰しています。
その2人を押しのけ、箱根駅伝でチーム内日本人TOPに入ったのは、大仲竜平。昨年の10区17位から、大きく成長を遂げました。1万mのベストも28:49まで伸ばしています。
準主力選手
準主力の1人目は高田眞朋。
1万mでは、チーム日本人TOPの持ちタイムを持っているスピードランナーで、全日本予選3組では組10位と大仕事をして見せました。
2人目は鈴木孔士。
昨年の箱根では8区で区間13位。鶴見にタスキを渡しきるための、重要区間を担いました。今年の箱根予選では暑さにより力を発揮できなかったが、直近の日体大記録会では、ベストを更新しています。
山登り候補
山登りには一応、昨年走った大橋優です。
昨年の5区のタイムは1:14:40ということで、大ブレーキというわけではないですが、かといって物足りるタイムではないです。
となると誰が候補に挙がってくるかという話ですが、先ほど準主力で挙げた、鈴木孔士はやはり、5区候補として名前が挙がりますよね。本人の希望区間は5区であり、十分に可能性はあると考えています。
事実候補者が経験者以外にもいることが名言されているため、もしかしたらこの2人以外で、5区を走る選手が出てくるやもしれません。
山下り候補
山下りにも候補者が複数います。
まずは前回の経験者である山口月暉。前回は最初の5㎞突っ込みすぎた反動で、芦ノ湯~大平台で大きく区間タイムを落としました、大平台以降に回復。今年は箱根予選では脱水症状に倒れるも走り切り、直近の日体大記録会では、28分台に突入しました。
あとは山口聡太も候補者の1人でしょう。スピードランナーで、直近の日体大記録会では、1万mのタイムを28:55まで伸ばしています。
10番以内の出走争い
次に出走争いを紹介していきます。
予選会では4年生部員の中で唯一の箱根未経験者の岡田祐太。
関東インカレ3千m障害でも、実績を持つ選手で、箱根予選では学内8位。
中堅選手としての役割は果たせます。
その予選会でチーム7番手に入ったのは、2年生の山口彰太。
直近の日体大記録会では、29:02と自己ベストを更新しました。
その予選会で唯一、1年生ながら出走したのは、長澤辰朗。
チーム内10番手で通過に貢献。直近の日体大記録会では、28:52を出し、ルーキーで唯一、箱根本戦にもエントリーしてきました。
ここからは上尾ハーフで結果を残して16人入りした選手をご紹介。
上尾ハーフでチームトップは、1:03:52の長谷川豊樹。1万mの自己ベストは12月頭の29:30となっています。
それに続くのは1:03:59の菅原広希。1万mでは、直近の日体大記録会で28:58と好タイムで、上尾ハーフメンバーでは1番出走に近い気がします。
上尾ハーフメンバーで1番、直近の日体大記録会の成績が良かったのは、小路翔琉。28:49を出しまして、ラストスパートが魅力です。
最後に主将の中澤星音にも触れておきましょう。9区で繰り上げを回避した功労者で、今年は怪我に苦しみましたが、ようやく戻ってきました。
戦力からの区間編成考察&予想
考察
2区、3区はキプケメイ・安藤で固定と考えています。昨年も3区終わりまでは非常に良い流れで、キプケメイの調子次第ではさらに1分以上、タイム短縮が見込めます。
1区はトラックに強く、かつ粘りの走りができる高田眞朋が適任か。5区は走力で優る、鈴木孔士を予想しておきます。
6区は、個人的に昨年からの+αが見込めると思っているので、山口月暉を留任と予想。8区には昨年5区を経験した、大橋優を予想して、9区は復路の核として、主力クラスの大仲竜平を予想しておきます。
残るは7区と10区。7区はルーキーの長澤、10区は過酷な予選会チーム7番手の山口彰太を予想しておきます。
この中では希望区間からすると、4区と9区が逆になる可能性も大きく考えられますが、どうなんでしょうかね。
区間予想の結論
1区 高田眞朋 2区 S・キプケメイ 3区安藤風羽
4区 冨田悠晟 5区 鈴木孔士
6区 山口月暉 7区 長澤辰朗 8区 大橋優
9区 大仲竜平 10区 山口彰太
目標と展望
目標は14位以内ですが、そうなると今年は必然的にシード争いになるのではと思ってみてます。
少なくとも、2区・3区でも3強に並ぶか、少し遅れるところで推移することが、大いに考えられます。ポイントとなるのは4区・5区。往路終わりで10位以内にいたい所なはずです。
6区もポイント区間。昨年と比べても1分はつめれると考えており、目標タイムは59:30程度になってきそうです。
シードに向けてなら、十分可能性はありますし、14位を達成するためにも、そして、102回でシードを獲るためにも、シード争いを経験するのは、非常に大事になってくると思います。
キーマン
シャドラック・キプケメイ
快走が予想されるキプケメイも、昨年の2区は、思い通りとはならなかったので、今年では快走確定!とは言えないのですよね。
ただ、キプケメイが本領発揮すれば、青学・黒田や、國學院・平林にもかてるでしょうし、往路でリードを獲るためには、彼の快走が不可欠です。
山口月暉
ポイント区間の6区に最も有力視されている、山口月暉もキーマンの1人。
3千m障害で結果は、6区での好成績を予想するには十分で、6区は特に経験がモノをいう区間。昨年より、2分縮めてきても個人的には驚かないです。
冨田悠晟
直前期のアクシデントで外れた、冨田悠晟も注目選手です。
はじめてになる箱根では、4区や9区での起用が有力視されており、キーマンの1人になります。走れなかった昨年の雪辱を果たしてほしい所です。
あとがき
いかがだったでしょうか今回は日本大学の戦力分析とそれによる区間予想と戦略、展望について語らせてもらいました。高校駅伝の名将・新雅弘監督による、2回目の采配。できることなら、特に山で成功体験を積みたい所でしょう。
また次の記事では中央大学の戦力分析と区間予想、戦略、展望について語る記事を書かせていただきたいと思います。次回の記事もよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。