巨根≒巨乳?
この春、転職をした。
それに向けて年度末からバタバタしており、
気づけば更新が止まって4か月である。
せっかく書き始めたものなので、
そのままフェードアウトももったいないと思い、
また少し心と時間に余裕が出て来たので、
記事を書こうと思う。
俺のうしろめたさ
同棲を初めて5年目になった。
彼女が俺の陰茎についてどう思っているのか、
付き合い始めの頃はすごく不安だった。
なんせほとんど挿入が出来ない。
それに以前書いたように
女性は男性器のサイズを男性ほどは気にしない。
つまり、巨根=良い、とはならない。
その割に、挿入は出来なくても
俺たちの性行為自体の頻度は(たぶん)人と比べて高い。
実利が無くてイメージも悪いのでは?
俺のがもっと小さければ良かったと思っているのでは?
「ごめんね」
俺は酒に弱い。
酔うと思ってることが駄々もれになる。
の割に、全部覚えている。
二人してぼんやり過ごす明け方、
酔っぱらった勢いで言ってしまった。
「俺のコレがもうすこし小さかったら良かったよね、ごめんね」
ほんのり赤い顔した彼女の答えは、
俺の何倍も飲んでいる割に理路整然としていた。
①性器の大きさは好悪の次
好きになって、肉体関係を持つようになって、
そして性器が挿入できないと分かった。
それは前提を覆すほどの条件じゃない。
②テンションが上がる
大きいことをエロいとは思わないが、
エロさとは別のポジティブな感情がある。
それはテンションの問題。
①は素直にうれしくて仕方なかった。
大きさが原因でフラれた辛さを、
今や記事化できるくらい語れるようになったのは、
この言葉の存在が大きい。
でも、②は分かりにくい。
①を涙ぐんで聞いてた俺が、②で(おそらく)ポカーンとしたので、
彼女が考えてくれた説明が「巨乳のたとえ」である。
テンションが上がる
俺は女性の胸の「大きさ」にはほとんど関心がない。
胸の大きさを理由にからかわれている女子なら、
俺と分かり合えるかなと思ったことはあったが、
思春期の一時の事で、関心は心理・環境面だ。
胸が大きいこと=エロいとは思わない。
そのことを知っている彼女の例が面白かった。
「あなたの好きな人の胸がめちゃくちゃ大きかったとします。しかも胸にアソコを挟むのが禁止です。その巨大な胸が目の前にあります。自由にさわって良いと言われました。上手くさわるとあなたがエロいと思う反応が返ってきます。どう思いますか?」
それはめちゃくちゃテンションが上がる、と思った。
巨乳を売りにしたAVやイラストが多いことは俺も知っていて、
このたとえがしっくりこない人も多いだろう。
そこで今、もう少し一般化して考えると、
おそらく、巨大建築や怪獣を目にしたワクワク感みたいなものだ。
さらに、巨大建築への知見が増え、あるいは怪獣を飼いならすと
好きな子から「かっこいい!」と言ってもらえる。
前思春期的な感覚が大きな部分を占めているのかもしれない。
かといって・・・
ともあれ俺が最初の記事で、
「俺が異常巨根で得て来たのは
1%の自尊心と99%の不便」
と書いたのは変わらない。
なぜなら彼女の言った①の前提があるからだ。
彼女の言葉にあるのは
「好きになった相手の身体をどう受け入れるか」
であって、陰茎の大きさそのものを肯定的に捉えるものじゃない。
そういう相手をもてた幸福は代えがたいものだけれど、
「ふつうに挿入できた方がよかったな」
という考えは俺にも、彼女にもある。
だからこそ俺はこうして記事を書いているし、
彼女は親しい友人との飲み会で
「彼氏のが大きくて入らない」を鉄板ネタにしている。
(真面目なトーンの時と笑い話の二種類あるらしい。
女子会は謎が深い・・・。)
苦痛を贖いたいという欲求を満たす旅はまだまだ続く。
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