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【実録】ピエロは見た!テストマネージャーの仕事と金勘定

良い子のみんなー!
愛と平和を歌って笑顔を届ける愉快なピエロ、MR.SMILEだよー🤡

テストマネージャーについてのお話をしてきたけど、
そもそもマネージャーって何だろうね?
管理職全般を指す場合があるけど、たまに会社の役職の一つで名刺に
「マネージャー」
って書いてある人がいるんだけど、
どの程度、偉いのかがイメージしづらくない?
部長とどっちが偉いとか?
課長くらいなん?とか、、、

更に「○○マネージャー」とか分けられたら、
僕はもうお手上げだね。
チーフマネージャーとかシニアマネージャーなんて誰が偉いか分かんないから
「トップマネージャー」とか
「ミドルマネージャー」とか
「ボトムマネージャー」とか
「マネージャー見習い」
くらいにしてほしいよね?

今回は色んなマネージャーが存在する中、僕自身が偉そうな名前だけど、そんなに偉くなった気がしないテストマネージャーになった時の話をするよ。

テストマネージャーとは呼ばれてないけど


僕が割り当てられたのはのはプロジェクトマネージャーだったけど、ソフトウェアテストのプロジェクトのマネージャーなので、JSTQBに書いてあるテストマネージャーの役目と言うことになるね。

テスト計画書の作成、工数と予算の見積もり、テストの進捗管理(モニタリングとコントロール)、ステークホルダーへの色んな報告、テスト完了報告書作成などなど、最近の記事で紹介したお仕事をしてたよ。

更にテストチームの作ったテスト設計内容とか成果物のチェック(レビュー)、テストプロセスで遅延とかピンチの時にはテスト担当者のお仕事であるテスト設計、テスト実行の助っ人もやってたね。

後はテストチームの皆さんがテスト担当者のお仕事に専念できるよう、メールや電話対応、テスト環境の準備とか雑用をこなしていたイメージに近いね。

更にプロジェクトマネージャーと言う役割だけど会社内での役職じゃないので給料据え置き!
偉そうな名前だけど偉くない雑用係、それが僕にとってのテストマネージャーだったよ。

もちろん、僕がテストマネージャーをやった時の会社がそう言う役職扱いじゃなかっただけで、給料にプラスαがある会社もあると思うけどね。

ウソ?1人雇うのにそんなに掛かかるんだ!?


テストプロジェクトのマネージャーなので、予算に対して利益があるか赤字なのか?
と言うところにも責任が出てきたんだ。

実際にテスト担当者一人一人の給料は見る権限がなかったので、営業担当とかに、
「こんなメンバー編成で」
と伝えて人件費の合計を出してもらう、その金額に対して利益が出るように
いつからいつまで何人で?とか、
リスクもあるから日程はちょい上乗せとか、
そんなことを考えて作ったテスト計画書で
「お金ちょーだい!」
と言う交渉の場に臨んでたよ。

良い子のみんなの中には
知ってる子がいるかも知れないけど、
僕はこの時まで
「給料=人件費」
じゃないってことを知らなかったんだよね。

営業担当からもらった人件費合計が思ったより多くて「この人たち、こんなにもらってんの?」とびっくりしたんだ。
人件費はその人を雇うために会社が負担してる諸経費も含めた金額で、給料はその一部だったんだね。

給与明細にある保険料とか社員と会社で折半してる金額や福利厚生にボーナス、退職金がある会社はその積立金などなどが上乗せされて人件費は概ね給料の1.5〜2倍
その人件費に対して利益が出る予算を想定しないといけないんだ。

いざ!金勘定!


例えば5人必要なプロジェクトで、日本人の平均年収である440万円の人を割り当てた場合。

ボーナスとかも含めて12ヶ月で換算


ざっくり300万円くらいの人件費になるね。

このプロジェクトの期間が1ヶ月、
粗利益目標が20%であれば、
顧客へのお見積もり提示額は最低でも360万円だね。

このお見積もりの金額 360万円が売上高、
人件費を差し引いた金額 60万円は粗利益になるよ。

更に会社全体の販管費の一部がプロジェクトから差し引かれて、残ったお金が営業利益と呼ばれるんだ。

販管費と言うのは営業担当や管理部門スタッフの給料の元になるお金やオフィスの家賃など、間接的にプロジェクトにかかる費用のことだよ。

360万円のプロジェクトも残る銭は少ないっ!


上の例では分かりやすくするために最低金額で説明したけど実際はもっとリスクもあるし残業とか他の諸経費も考えて計算することになるよ。

儲けたいなら単純に500万円とかで提出したい所だけど、顧客も予算枠があったり、他の会社から提案を受けていたりするから
「あんたんトコ、高すぎひん?他所さんに頼むわな」
で終わりと言うケースがあるんだ。
だから相手側の予算枠を推測しつつ、競合企業より魅力ある提案を考えなきゃいけないんだね。

プロジェクトは厳しい競争で勝ち取るもの

JSTQBの解説だとテスト計画を立てて、
そのまま次のテストプロセスへ!
と言うイメージになるかもしれないけど
見積もり合戦で負けてしまうと計画だけ立てて終了と言うバッドエンドのルートもあるので、良い子のみんなも抜かりなく情報収集に励もうね。

更に競争他社の見積もりに負けないよう、
「弊社に任せたらこんなメリットがあるんだぜ!」
と言えるよう、テスト技法を学んだり、新しい技術を利用したりアピールポイントを準備するのもお忘れなく!

たまに勝ち取ったプロジェクトが蓋を開けてみたりとんでもないハズレ案件、炎上プロジェクトで、むしろ負けだったと言う話も聞くけどね、、、

プロジェクトマネージャー!
と聞くと何かカッコいい感じがするけど、テストチームのフォローが多かったり、相手の懐具合を探ったり、ライバルを出し抜く策略を考えたりと良い子のみんなが思う以上に泥臭いお仕事だったりするよ。

それでも、経験や実績が増えるし達成感も味わえるので良い子のみんなもチャンスがあれば是非とも挑戦してみてね。

では、今回はこの辺で!
最後まで読んでくれた良い子のみんなー!
さんきゅーすまいる🤡

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