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「コ」ラージュ・ど・ジャパン(焼き立て)

「通信快速!通信快速!」


 「地球の血管」と形容されるほど大きい通信ケーブルの脇で、一人の男が眩しいほどの輝きを放つシルバーのフレームでできたロードバイクを漕ぎ、発電している。
 
 日米をつなぐ通信回線は、このドヴォルヴ・ヌストリッツァの脚力によって今日も円滑に信号を運んでいた。

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A
「糸井重里と村上春樹の『夢で会いましょう』みたいなこと、二人でやったら面白そうじゃない?」

B
「うわ、それめっちゃいいな。noteのマガジンで公開してみたら面白そう」


 ABはさまざまな文章を書いた。

 時に稚拙な文章も書いたが、二人は気にしなかった。

 この世のどんな文章も、文学であると知っていたから。

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「通信快速!通信快速!」

 
 今日もドヴォルヴ・ヌストリッツァはペダルを漕ぐ。
 お気に入りのシルバーのバイクに汗を落としながら。


ドヴォルヴ
のおかげで文学が生み出されているということを
ドヴォルヴは知らない。
 
ドヴォルヴのおかげで文学を生み出しているということを
ABは知らない。


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