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裸足の「ブレイブハート」

 映画「ブレイブハート」を観た。

 13世紀、スコットランド独立のために戦った英雄、ウィリアム・ウォレスの話だ。メル・ギブソンが監督・主演をこなしている。

 この作品をとても気に入ってしまった。メル・ギブソンの鷹揚でいて、逞しい感じの役も好きだし、イサベル王女役のソフィー・マルソーの美貌と衣装だって素晴らしい。
 ストーリーやキャラクターが親しみやすくて、なんだか民衆的だなと思う。

 個人的に気になったのが、ウィリアム・ウォレスが、足の脛の部分をむき出しにして、戦闘に参加していたこと。スコットランド人の勇敢さを演出してみせようとしたのだろうけれど、歴史的に正確ではないらしい。なんて無防備なのかしら、と思いながら観ていた。戦士なら足はもっと大切にするんじゃないかしら、とか勝手なことを考えて。

 歴史的に正しくない演出は他にもある。顔に青と白の塗料を塗るのは、ケルト人の慣習でスコットランドには関係がない。見栄えがするから、という理由でこの演出が決まったとか。
 それからイサベル王女。ウォレスと恋愛関係になったことはないし、ウォレスが生きた時代には、まだイギリスに渡ってきていなかった。
 でもこの演出全部に納得できる。映画では分かりやすさと見栄えが大切だ。この映画でメル・ギブソンを一人の人間として好きになった。

#映画 #ブレイブハート

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