現在の日本のトップ日本画家『千住博』の魅力
絵画界の新たな巨匠、日本画家『千住博』 日本のトップ画家の魅力
2021年に日本芸術院賞を受賞し、いまや日本のトップ画家として君臨する日本画家『千住博』。
彼の代表作として有名な、滝を描いた『ウォーターフォール』などは、日本画というよりは現代的アートといった雰囲気を感じさせる作品が印象的です。
にわかな私は、千住博という画家を知ったのはウォーターフォールがきっかけでした。(筆者と同じという人も多いはず)
日本画として見ていたわけではなく、単純に"おしゃれ”だなといった感想が第一印象で、構図がどうといった専門的な見方ではなく雰囲気だけで良いなと思っていました。
筆者の場合は画家ではないので、技術がどうとか絵のストーリー性がどうとかの、うんちくめいた見方はできませんが、色を何層も重ねたような奥行きを感じさせる背景色が滝の白色と合わさって、単調な絵に動きを感じさせるような気がしてなりませんでした。
筆者が若いころにファッション業界でコンテストなどに出展していた際に、"Seemingly monotonous(一見単調)”というテーマで作成した作品に似ていたので、個人的な趣向に響いたのかもしれませんね。
ウォーターフォール以外の作品
千住博といえば抽象的な雰囲気の作品が特徴と思われがちですが、他にも代表作はいくつもあり、これぞ日本画というような風景画の作品や鹿の描かれた絵本の世界の雰囲気の作品など、魅力的な作品をいくつも手掛けられています。
ウォーターフォールなどの滝の絵が有名過ぎて他の代表作の印象が薄れてしまうなんて、ある意味で凄いことだと言えますね。
千住博の兄弟も有名人
バイオリン奏者の千住真理子さんは妹、作曲家の千住明は弟と、家族そろって芸術家という華麗なる一族的な要素も千住博の魅力です。
雑誌やテレビなどで拝見した時の品のある佇まいと余裕を感じさせるのは、そういった環境で生まれ育ったからこそのものなのでしょうね。
千住博のこれからに注目!
これまで日本画会は各派閥内でのエスカレーター式と言ってもいいような出世形式が見受けられましたが、近年はそういった派閥に属さずに自由な創作を目指す画家が増えてきました。
派閥に属さなければ有名な画家にはなれないというのが暗黙の常識でしたが、そんな無所属の画家の先陣を切って有名になっていったのが千住博です。
まさに実力と世間の評価で上り詰めた苦労人。
現代社会は一つの環境に長くいれば勝手に出世していくといった環境では無くなってきています。
新しい考え方ができ、自分自身で行動し実行する能力をもった人が上り詰めていく世の中になるのでしょうね。
ひょっとすると無所属では初の文化勲章受章も夢ではないかもしれません。
千住博の今後の活躍に期待せずにはいられませんね。
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