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物書きになりたい〜女子の生き様〜

文章を書く仕事で生きていきたいと考えてマスコミ系の専門学校に行ったのがン十年前。ライターとして働いたが締め切りの厳しさについていけずに脱落。

物書きなんて本人が生きているうちに評価されず、下手すれば死んでから評価されるような非情で過酷な世界でメシ食っていこうと考えていた甘ちゃんで未熟な自分をむしろ黒歴史だなと思っていた。

芥川賞、直木賞を取っても食べていけない人もいるのに。

ボッコボッコにやられちゃった私は、文章で食べていくことは何度も諦めた。今でも文章だけでは食べていけないと思っているので、福祉関係の仕事に就こうと日々勉強中である。

しかし、ネットを見ればフリーランスのライターを目指していると書いている人々がたくさんいる。

いつの間に時代が変わったんですかねーと言いたい。


百田尚樹の「夢を売る男」って小説知ってます?

あらすじ
敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。自らの輝かしい人生の記録を残したい団塊世代の男、スティーブ・ジョブズのような大物になりたいフリーター、ベストセラー作家になってママ友たちを見返してやりたい主婦...。牛河原が彼らに持ちかけるジョイント・プレス方式とは―。現代人のふくれあがった自意識といびつな欲望を鋭く切り取った問題作。
引用:夢を売る男

以下、ネタバレを書くのでご注意を。


ジョイント・プレスとは、出版にかかる全費用を丸栄社と著者が負担しあって本を出版することだ。
自費出版なら、数十万円で作れるものをわざわざ高額にして、出版費用を騙し取る一種の詐欺。もちろん、詐欺なので出版すらされないことが多い。
海千山千の編集長に、己の承認欲求やら、自己顕示欲などを刺激されてホイホイとお金を出してしまう著者たちの姿に、文章を書くことが好きな人間なら身につまされる内容になっている。

しかし、この物語のオチには、年金暮らしのおばあさんの回顧録に感動したある編集者が「これは出版したい!!」と言い出す。
すると、最初は渋っていた編集長も「あれはいい原稿だった」と全額出版社持ちで出版することを決定するのであった。

結局、本物はどこにあっても、良く、嘘から出た真のように光り輝くのものらしい。

ダイヤモンドの原石なら磨けば光るようなので、私も本物を目指して切磋琢磨、精進いたします。「路傍の石」かもしれないけどね。








↓こちらでも記事を書いています。興味のある方は読んでみてください。





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