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歌川広重 / メトロポリタン美術館
自分の顔がよくわからない
人の顔がわからない相貌失認とは違います。人の顔は識別できるし、ちゃんと認識できます。でも、自分の顔を思い浮かべるとなると、これがなかなか難しい。
私が自分の顔だと思っているのは、鏡に映った顔と写真の顔、誰かが描いてくれた似顔絵くらいです。鏡に映る顔は実際の顔とは違います。写真の顔は実際の顔ですが、デジタルであってもほんの少し過去の顔です。似顔絵に至ってはあちこちデフォルメされています。
そのためか、自分で自分の顔を思い浮かべようとすると、どこかぼんやりとしてしまいます。しっかりメイクをする人は鏡の中の顔に慣れ親しんでいて違う感覚なのかもしれませんが。
そして自分の顔がよくわからないと感じた時、少し奇妙な感覚に襲われました。自分の顔を好きになれずに奇妙な感覚になるのかと思いましたが、ある時「好きになれないから嫌いだというわけでもない」と気づきました。
「好きでも嫌いでもなく、それはただ自分の顔だ」と納得してからは、奇妙に感じることはなくなりました。
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