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3年間勤めた小学校教員を辞めて感じたこと

私はこの3月末、3年間勤めた小学校教員を退職しました。いわゆる初任校と言われる初めに赴任された学校一校のみで働きました。

辞めた理由は、オーストラリアに移住するためです。大学時代に留学をしてから心に決めていたことだったので、もともと予定していた退職でした。今回は辞めると決めながら小学校で働くことで感じたメリットとデメリットを書こうと思います。

まずメリットとしては、ゴールが見えているので頑張れるということです。1年目は体調を何度崩したか分からないほど身も心もボロボロになりながら日々をこなすような生活を送りました。毎週の初任研では必ず2教科分の指導案を提出しては直され、書き直す、授業をしてはダメ出しをされる、の繰り返しに加えて次々起こる生徒指導案件。保護者からの長時間の電話やクレーム対応。胃腸炎が流行れば全校舎内を消毒、学年の会計も担当してあまりの事務作業の多さに圧倒されました。
これらの業務も辞める時が来ると思うと何とか乗り越えることができました。

次にデメリットですが…
特になかったと思います!!
考え方によっては、退職金がほとんど出ない、安定した仕事を手放すことに対してもったいないと感じる、周りからの反応が気になる…などがあるかもしれませんが、自分で次の目標を持って決めた事だとデメリットを感じる事はありませんでした。

ただ、教員は人を相手にする仕事です。子供といえど一人一人の人間としてリスペクトして本気で向き合う必要があり、私もまっすぐ正面から向き合ってきました。それは辞める時が来るからと言って疎かにしていい訳ではありません。
本気で叱ることもあれば、一緒になって遊んだり笑ったりして楽しむこともありました。離任式の日にはクラスの子供たち、以前担任をした子供たちが一生懸命自分に対して手を振ってくれてジーンとしました。たくさんの手紙ももらい、涙を流しながら読みました。

教員であることに対して「きつい、早く辞めた
い」と思うことはもちろん多かったのですが、同時にこの仕事ができていることは誇りでもありました!
教員という立場を手放してしまった今もこれからも私が担任した子供たちにとっては私は「先生」であり続けることになります。それを忘れないでこれからの人生も胸を張って歩んでいきたいと思います。

短いようで本当に長く感じた3年間でした。
一緒に働いた先生方はもちろんのこと、子供たちにありがとうと伝えたいです。

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