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ChatGPT,便利すぎる

ChatGPT、なるものがいよいよ日の目を浴びている。ここ数年、大規模言語モデルはぼちぼち話の種にはなっていた。GoogleのBERTとか。とはいえ格段にわかりやすい性能を持つgpt-4の登場で、今回こそマジですっげえぞという風潮になり始めている。

流暢な文章を書くというのは、かつては超絶エリートの仕事だった。絶対王政や中華王朝を支えたのは、貴族や官吏の高度な文章処理能力。一部の支配層のみが必要とした読み書きは、欧州の近代国民国家の成立とともに市民にも広がり、その動きは20世紀に世界中へと伝播した。人類の多くが文字を学んでからも、実際にそれを使う仕事は比較的高い言語処理能力を持った者たちによって為されてきた。そうして、ホワイトカラーと呼ばれる職種が持て囃される現代へと繋がる。

そんなエリート層の仕事が、いよいよ機械に奪われる。ロボットにできる仕事はなくなるぞ。数十年前のその警告の対象は、主に現場の仕事だった。翻って現在、建設現場の職人や保育士、救急医等の実地の仕事は自動化される気配がない。ハードウェアの発達が追いついてない。いつだって、未来予測なんていい加減である。数十年先のキャリア像なんて面接で聞かれてもわからない。数十年前にiPhoneもインターネットもChatGPTもねえじゃん。

数百年に一度クラスの理不尽な価値観の転換が、10年おきに現れるのが今の時代。必要なのは不条理を理解する心なのかもしれない。とりあえずカミュを読もう。あれはめっちゃ理不尽。

-常識が覆れば、色んな理屈が通用しない-

今日も人生、超カラフル。

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