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【随筆】#1 鬱、休職、そして狂気

はじめまして。とうふお兄ちゃんといいます。

現在、僕はうつ病で会社を約1年ほど休職しています。
休職可能な期間は残り1ヶ月… 
それを過ぎれば「失業」という、極めて絶望的な状況です…

「一体、自分はどこで人生を誤ったのか。この先どうすればいいのか…」


今思えば僕の精神に狂いが生じたのは、'18年に東大大学院を卒業後のこと。
すなわち、「会社員」として働き始めてからのことです。
憧れだったコンサル業界。その夢が叶った”はず”でした。ところが…

それから5年間、精神疾患を発症しては休職→転職→再発の連続…
「治療」することと「会社員」として働き続けることに疲弊し切った僕は、
自分の暗澹たる未来しか見えず、”ある感情”が僕の頭をよぎりました:

「生きづらい。この世を去りたい。」

それは、心の奥底からこみ上げてきた「悲鳴」であり、「狂気」でした。
僕の人生では初めてのことで、この1ヶ月の間で実際に起こったことです。

あの時、僅かに「理性」(というより「本能」)が残っており、
「きっとこれは、”衝動的”で”一過性”の感情に過ぎない。やり過ごそう。」
そう思った僕は、1~2週間ほど家に籠ることで事なきを得ました。

家のなかで最低限の栄養を摂り、ただひたすら眠り続けるだけの日々。
少し精神の安定を取り戻せたものの、”生命を維持”しているだけでした。

そんな暗闇のなかで僕の心を救ったのは、次の母の言葉です:

死なないでくれよ。
まだ好きなこと、楽しいこと、いっぱいしてないじゃない。
せめて、大好きなことを好きなだけ、めいいっぱいして
もういいよというぐらいしてほしいよ。

母とのLINEより

次回につづく

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