正解なんか知るか

なんとなく生きていると、生きていく上でのあれこれに何かしらの正解があるような錯覚に陥るけれど、そんなものないな、という話。

約10年ほど前、もうすぐ一歳になる子供を保育園に入れた。その年のお盆休みの親戚の集まりで親戚の男性から「こんなに小さいのに保育園にいれてかわいそうじゃない?」と言われた。「あははー」と適当に流したし、言われる可能性もあると認識していた(なぜなら子どもと同い年の子が親戚にいて、その子のお母さんは専業主婦だった)ので、特にショックを受けるとかはなかったし、可哀想って、誰がどうやって判断したら決定づけられるのかなとか、疑問に思っていた。

私は仕事を続けたかったし、夫も共働きの方が安心と言っていたし、結局親2人のエゴで子どもは保育園に入れられてあれこれ病気をしたわけだけれども。結局、病気する子はいつ保育園、幼稚園に入っても病気をするし、しない子はしない、というのが、経験的に分かって、正解ってやっぱりない、というか、自分にとっての正解を選び取っていくだけで、他人の正解なんか知るか!というのが最近得た結論だ。

というのも、親戚が育休を3年取ってその間に子供を2人産んで、今年から2人ともを保育園に入れたのだが、上の子も下の子も同じくらい病気をもらってきて、さらにそれを親が貰って大変という話を聞いたからだ。

なーんだ、3歳まで一緒にいても病気するんじゃん!という今までの疑問が解消されたというか。私も上の子の時は2回に一回くらいうつされてたけど、下の子の時は免疫がついていたのかうつらず。上の子の時は親子で感染して大変だったけど、それでも子供が1人だったのでなんとかなっていたし、自分が酷くても子どもが回復すれば保育園に預けられた。

今、親戚は、家族の誰かが発熱していたら保育園に預けられないし、子供1→子供2→親戚、のように病気が回ってくるので、体調が悪い中子供2人を家で見ないといけない。あまりに大変そうすぎて、胸が痛い。

3年育休を取れる会社に入って、上の子は3年間家で見て、下の子は1歳以上になった段階で、寂しくないように2人を同じ保育園に入れて復帰。正解以外のなんでもないやん!!凄すぎる!!と思っていたけれど、その正解もかたなしの社会情勢(コロナのせい)と家族内に蔓延する病気。

本当に、正解なんてないんだなと、改めて、そして鮮烈に思い知った。

それぞれが自分で良いと思った道を選んで、その中で努力している。

正解なんか知るか!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?