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友達が不倫している話

タイトルのとおりなんですけど。

タイトルのとおりなんだけど、
学生時代の友達が不倫している話を聞いた。

だれからもきっと、容姿についても気立についてもいやなことを言われたことがないだろうって思える
まじで美女。どうしたらそんなほっそい二の腕になれるのってスタイル。
そんなにキレイなのに、まったく嫌味っぽいところもないし、わたしがあの見た目なら絶対に自己肯定感をはき違えて他人から嫌われるだろうけど、彼女はほんとにそんなことない。感じさせない。
憧れる、、っていうレベルでもないんだよなぁ。
でも、容姿だけでなく、ほんとにほんとに彼女の人柄がわたしは好きなんだ。

20代前半で学生時代から付き合ってるひとと結婚し、
子どももすこしずつ手がかからなくなってきて、
そんななかあたらしい趣味ができ、そこで知り合ったどっからどう考えてもわりぃ男に惹かれたという話。

否定も肯定もするつもりはなかったんだけど、
わたしの性格と経験と願望とかが入り混じって、
結局は、その男を否定することに徹した。
彼女がそれを求めているのではないかと感じたのもあって。

自分の話をすると、ふつうに引かれてきた。
これ関連の話は全部を知ってるひとはたぶんひとりしかいない。

わたしも不倫をしたことがある。
しかもふたり。ひとり目はふたり目の存在を知っていて、ふたり目はひとり目ともそうなっていることをいまも知らない。一生言わないし、もう過去でしかないので、ふたり目はその事実を知らないまま死んでいく。

ふたり目に、話があるから飲みに行こうと誘われて、
二軒くらい飲みに行ったのに切り出されなくて、話があると言われていたこともわすれかけていたタイミングで、
そのひとから、奥さんに子どもができたことを聞かされた。
横断歩道を渡っている途中で言われた。
膝のちからが抜けて一気に酔いが醒めたことはいまもおぼえているけど、
そのあとどういう話をして、なにを言われたかはまったくおぼえていない。きっとつらすぎて記憶からぽっかり抜きたかったんだろうね。

ほんとにつらかったのは、その日ではなくて、
ただの地獄の始まりでしかなかった。
ほぼ毎日のように顔を合わせないといけない環境だったため、
なにをしてもつらかった。
聞きたくなくても声は聞こえてくるし、見たくなくても視界に入ってくるし、
自分のきもちの行き場がなくて、自分ごと消えてしまえたらどんなに楽だろうか、とずっと考えていた。

そんなときを支えてくれたのが、ひとり目だったわけで、
甘えたし、のめり込んだし、すべてをさらけ出せていた。

いつの間にか、わたしはうそがうまくなっていた。
気づいたときには善悪の概念はどこかにいっていて、息を吸うようにうそをついていた。

いろいろあって、いまはどちらも過去のことになっていて、
でもそれはわたし目線の話でしかなくて、
もしすべてが明るみになったら、いまこうしていられないことはこんなわたしでも理解している。
もしわたしにブラッシュアップライフがきたら、
どちらの男とも不倫なんてちいさいこと絶対にしない。
どちらの男のことも尊敬できるし、人間的に大好きだし、それは変わらないことなんだけど、
そんな関係にならなくたっていい。抱かれなくたってどちらの男のことも好きだったわけだし。
よわかったから、とか、つらかったし、とか言い訳する気もない。
ただ欲に支配され、勇気がなく、引きずり込まれて引きずって、ただ過ごしていただけ。
いまならよくわかる。
うそをつくことに慣れたらいけない。

彼女はきっといまつらさとせつなさでハイになってると思う。
つよがることできもちを消そうと躍起になっているように見える。
ほんとは全部つたえてあげたい。
まずそれは執着だよ。そこからやめていこう。あなたのためにならないよ。
ほんとは全部つたえたいけど、いまはやめてる。
彼女のためにはどちらに寄るのがいいのかわからないでいるからもあるし、
彼女の状態のときにただしいことを並べられたってまったく意味は成さないんだろうなっても思ったりするから。

そんなわたしだって、元カレに似たシルエットの男が前から歩いてきただけで息がつまったくらいだし、
まだまだなんだろうなって思うことで凹むことにもなるんだけど、
そんな現状に直面してまたわかることもあるからな、、と思考を転換しようとは思えてる。
実際にその男をちゃんと見れたわけじゃないから、元カレかどうかも知りません。
そんくらいです。そんくらいよわいです。

大好きな友達には、しあわせでいてほしい。
こころを痛めることはすくなくあってほしい。
わたしができることならできるだけしたい。
単純にそれがいちばんの願い。

いまは彼女のLINEに付き合って、
おなじきもちに乗っかって、
笑いたいときは笑わせて、かなしみにも怒りにも寄り添っていこう。

できたら、くだらない学生時代の思い出話とか、美容の話とか好きなことの共有とか、そういう話が自然に交わせるようになるまで、
きっと大丈夫だから、わたしもわたしに向き合うきっかけだと思って過ごしていこう。

#恋
#寄り添う
#友達
#再会

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