歴代最高かつ最低かつ最高と思われる年下男と別れた女の徒然10

わたしは友達がいない。社会人になってからよく思う。
わたしは連絡をこまめに取ることが苦手だ。シフト制の仕事だっていうのもあるんだけど、それ以前に性格なんだと思う。とにかく面倒くさがり。
新しいことをはじめて友達をつくろう!と考えることもあるし、それもきっとすばらしいことなんだけど、
久しぶりに退職したかつての同僚に誕生日のLINEを送ったり、
幼なじみにつぎ会う日を決めようとコンタクトを取ったり、
数少ない自然体でいれる男友達から連絡がきたり、
あ、わたし友達いるじゃん。いないってそれ失礼なやつじゃん。って思った。
輪を広げることもいいことだけど、いまつながってる輪を深めるのもいいことね。
春にちかづく今日この頃、そんなことを思った。

徒然10
お互いの家族の話や学生時代の話をしたり、彼の築いた仕事の話を聞いたり、
そんなふうにしてたら、あっという間に隣の市に到着していた。

俺、ここで生まれたんだよね。住んでたとこここでさ、この中華屋よく行ってたんだよ。
兄貴が中学になるときに市内に引っ越したんだ。
小学五年生のときだったから引っ越したくなかったんだよね。

自分の話をたくさんしてくれた。
思えば彼は、あんまり自分の話をするひとじゃなかった。
聞かれたらこたえてもくれたけど、付き合ってるときはあんまりなかったかも。
別れたあとに、わたし彼のことあんまり知らなかったかも、って思ったりも、した。

途中に寄ったコンビニで、飲み物を選んで振り向いたとき、
25㎝高い彼がわたしの頭に自分の腕を乗せてきた。
ん?って見上げたら、キャップの下からのぞく視線にドキッとした。
これ以上近づいてしまったら、わたし確実に彼のこと好きになる。
ペットボトルを握りながら、もうはじまっているだろう関係に、名前をつけるべきなのか迷いながら
彼の後ろを追いかけていた。

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