歴代最高かつ最低かつ最高と思われる年下男と別れた女の徒然31

このひとわたしのことお持ち帰りしたいんだろうなぁ…って途中からおもしろくなってうかがってたけど、
好きでもない男の吸う紙タバコのにおいをぷかぷか浴びせられるのに嫌気が差しまくって
このひとと寝てもネタにできることなさそうね？って思ったら急に眠くなった。
一緒に来てた男もおいて、となりのタバコ男も見捨てて、バーを出てきた深夜2時。
一緒に来てた男はわたしのことを
「かわいいか、かわいくないかって言ったらかわいい」って
タバコ男に聞かれてこたえてたのがトイレから聞こえた。
黙ってかわいいって答えんかい。

徒然31
すこし昔話をする。

わたしはかつて、妻子ある男性と関係をつづけていたことがある。
よくあるパターンすぎて、まったくおもしろくないんだけど。
いまはなんにもきもちは残っていないし、当たり前に、当時もいまも悪いことをしていた意識はきちんとあります。
今後仮にそういう立場の男性に惹かれることはあるかもしれないけど、絶対に一歩踏み出すことはしないと言える。
面倒だし、まず自分が求める未来なんて得られないし、まじ時間の無駄だと思う。
「善悪の悪」というわかりきったこと以上に、
面倒で、求めるものは手に入らないし、時間は有限。これにつきます。
(決して反省していないわけじゃないので、誤解しないで読んでいただきたい)

だけども、当時のわたしは
そういう立場の男性だとわかっていても惹かれてしまっていて
すごく好きでしあわせだったし、すごく好きでいつもつらかった。
そのひとの好きだったところは、
許容力が高いところと、話が上手なところと、仕事の姿勢。
当時のわたしはすごく影響を受けたし、いまのわたしにもつながっているんだとも思う。
ほんとうにたくさんのことを教えてくれた。
そのひとがいなかったら、わたしはとっくにいまの仕事を辞めていただろうし、いまの考え方もできていなかったと思う。
ほんとうにたくさんのことをつたえてくれた。

そのひとの話を聞くのが好きで、
そのひともわたしと話をするのが好きだと言っていた。
会話を全部おぼえていたくて、ことばの一つひとつを忘れたくなくて、
わたしはあることを思いついた。

おぼえていたいし、忘れたくないから、記録に残そう。
その術は、

会話を録音しておこう。いつでも聞けるように。
録音しよう。

最初は軽いきもちで始めたことだった。

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