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歴代最高かつ最低かつ最高と思われる年下男と別れた女の徒然23

出勤途中の9時代とか、わりかし午前中はいい意味での無の状態でいれて
昨日片づけなかった仕事をまとめたり、つぎはこれつぎは、、って段取りもできていたんだけど、
午後からなんとなく胸が痞え出して、この間の健診の結果と大げさに結びつけたりして
そうしたら急に無の状態に雑が混じり込んできて、ほんとに息苦しくもなってきて、
今日はひとりなのをいいことにマスクを外していた。
口のなかのきもちわるさとか、妙に熱いかんじとか、基本は病は気から!で35年間生きてるのでそれは絶賛継続中ではあるんだけど、
やっぱさ、こわいときはこわいよお、、ってことね。
もうはやく病院行く。このままじゃ精神的にもいくない!!!

徒然23
そこまでつたえる気は更々なかったのだけれど、
意外にも彼はわたしの深刻さを全面に受け止めたらしく、
アプリのオンラインがすぐ緑から黄色に切り替わり、LINEの返信もすぐにきた。

🐻「今日の方がいいよね?遅くなるかもしれないんだけど」
👱🏽‍♀️「今日じゃなくていいです。冷静に落ち着いてからで大丈夫です」
🐻「正直、別れるとかかもって不安だから👱🏽‍♀️ちゃんがよければ早めに聞きたい」
👱🏽‍♀️「わたしは何時でも大丈夫」
🐻「仕事終わってから実家に用事あるから21時頃になると思うけど、、それでもよければ」
👱🏽‍♀️「わかった。でも無理はしないで」
🐻「大丈夫だよ!それじゃ家に迎えに行くで大丈夫?」
👱🏽‍♀️「いま家にいないけど、時間頃までに帰るわ」
🐻「どこにいたの?ちょうどいいところに迎えに行くよ?」
👱🏽‍♀️「大丈夫。とりあえずまたあとで」

みたいなやりとりをし、ひとり晩酌は早々に切り上げ(そうそう、たしか3時間休憩とかで入ったはず)
わたしはとりあえず実家で彼を待つことにした。

21時すこし前に彼からあと何分くらいみたいなLINEがきて
わたしは家の外に出て待っていた。

9月の終わり頃はすこしずつ寒さをかんじる夜が増えていて、
真っ暗なだけの夜の空を見上げても、わたしにはなんにも見えなかった。

夜に溶け込むように、彼の車が流れてきた。
外で待つわたしにすこしビックリしたような彼の顔。
そして、明らかに緊張していた彼の顔。
たぶんあの顔はこの日の一回しか見ていない。

上とか下とか振り分けたくないけど、
このときはまだ、わたしたちは、対等な一列の線に立っていた。
どちらかが上に寄ることがあっても、どちらかを見下すことはまったくなくて、
まっすぐなとなり同士だったと思う。

だけど、だんだんとわたしは落ちていって、崩れていって、彼とはとなりにいれる同士じゃなくなっていったと思う。
見下ろされてるかんじ。べつになにがあったとかではないけど、わかるんだよね受け取る側は。
だから彼のあんなふうな怯えにも似た緊張してる顔や口調はほんとにレアだったんだなと
いまなら余計によくわかる。

🐻「寒くない大丈夫?車乗る?」
👱🏽‍♀️「(え。乗れないの?)うん、乗ってもいい?」
🐻「うん。乗ってちょうだい。」

彼の緊張感がわたしにもつたわった。
車に乗り込む。

彼は、はじめて会ったときにわたしが好きだと言っていたお茶を助手席に用意していてくれた。

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