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大人浴衣の選び方

みなさま、ごきげんよう。椿伯爵夫人です。

一年前、私が着物にハマるきっかけになったのは40代の大人浴衣でした。

日本人であれば誰しも子供の頃や学生時代には浴衣は着たことがある人が多いでしょう。30代前半くらいまでは綿コーマの浴衣にポリの半幅帯や兵児帯を、自分や友達同士で着付けても若さがあるので、楽しくフレッシュな雰囲気がでます。

それが30代後半になってくると、着崩れては変な色気がでてしまったり、安っぽさが目立ってしまう気がしてくるんです。

そうするとちょっといい浴衣を大人っぽく着たいなぁと思うようになります。実際この夏も3人の友人の浴衣選びをお手伝いしました。

私が思う大人浴衣の選び方のポイントをご紹介します。

① まずはプレタ(既製品)にするかマイサイズに誂えるかを決めます。プレタでも充分大人っぽいある程度きちんとした浴衣はあります。しかし、やはり、マイサイズに誂えるほうが着付けもしやすく、綺麗には着られます。特に特殊な体型(平均身長に対して異様に手が長い等)の方は誂えがおすすめです。価格は正直さほど変わらないのですが、仕立ては時間がかかりますので遅くとも5月くらいには準備をはじめる必要があります。実際今年は私は1月に誂えたのが6月にあがってきました。(染めからだったのでだいぶ早かったですが)

②プレタか誂えにするかを決めたら、三越や高島屋のデパートの浴衣売り場に行くのがいいと思います。何より種類が豊富です。ただ、意外と販売スタッフは無知で不親切な方も多い印象なので、事前にある程度自分で素材の勉強をしていくことをおすすめします。

③主な素材の種類をご紹介します。
a. 綿コーマ: 一般的な浴衣に最もよく使われる平織りの木綿地。長襦袢は着用せず、もっともカジュアル。
b. 綿紅梅、綿絽: いずれも綿素材で特殊な織り方で、透け感があり、高級感あり。
c. 「奥州小紋」(綿紬): 老舗の主に浴衣を製作する呉服屋、竺仙の代表素材。大人浴衣の代名詞に。
d. 有松絞り: 代表的な浴衣の絞りで、こちらも高級な大人浴衣の代表。すべての工程が国内でされているものと、くくりだけは海外で行われたもので価格が変わる。
e. 絹紅梅: 綿紅梅と同じ織り方ですが、織り込まれた太糸の太さが極端に違うので、絹紅梅の方が透け感が強く、より涼しげな印象。ただし長襦袢が必須。

はじめての大人浴衣にはb,c,dがおすすめです。
長襦袢と足袋を履いて、着物風に着るとグッとクラス感があがり、テンションもあがることでしょう!

半幅帯を角出し風に
帯留と三分紐で個性を

次回は〈祖母の着物の活用〉についてお話したいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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