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烏
2023年10月30日 19:22
夕焼けが優しく海を照らす時間が好きだ。何もかもがゆっくりになっていき、この時から明け方までは1番時間の流れが遅く感じるから。僕は砂浜にそっと腰掛けた。柔らかく息を吹きかけたら舞い上がりそうな真っ白の砂が辺り1面に広がっていて、寄せては引いていく青と金色が混ざりあった波が、音もなく砂たちを拐っていく。あわよくばこの身も。と思うが、なかなかそうはいかないのが現実だ。人生に諦めを感じた時、僕はこの海辺