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母語別日本語教育の可能性と必要性 ”The Possibility and Necessity of Japanese Language Education According to the Native Language”


母語別日本語教育の可能性と必要性
The Possibility and Necessity of Japanese Language Education According to the Native Language

外国人留学生それぞれの母語に合わせて日本語教育の方法をカスタマイズすることにより、学習の効率性を高め、より高度な 日本語スキルをより早く習得可能にする教育手法の開発を目的とした研究について報告する。まず、外国人留学生の母語の特性の 違いにより、日本語のみならず各外国語の習得の労力となる必要時間数が異なる点に注目する。例えば、英語圏からの留学生は 一定レベルの日本語習得に、韓国語圏からの留学生の 3 倍以上の時間が想定される。私は 5 年間にわたり、デジタルハリウッド 大学に在籍するすべての外国人留学生の母国で使われる公用語である 19 種の言語を学習し、研究してきた。そこから得た知見 を基に、語彙、文法、声調、発音の 4 要素に分け、外国人留学生それぞれの母語と日本語との間の差異の感覚を整理してきた。 今回 19 種の言語の中から、いくつかの言語をピックアップし、相対距離感覚での類似性と、意味の違いを図として可視化した検 討結果を考察する。また、これまでに取り組んだ日本語上級者向け講義についての実例を示す。

キーワード:外国人留学生、母語、外国語教育、漢字語、漢字語由来

https://msl.dhw.ac.jp/wp-content/uploads/2020/11/DHUJOURNAL2020_P127.pdf

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