修造MADに激励された世代

やればできる。という言葉は昔から人を鼓舞する言葉として使われてきた。私は時代のせいか松岡修造氏の印象が強い。私が多感だった時期はニコニコ動画やMAD動画の全盛期であり、松岡修造氏はその中で人気を博していた。気になる方は松岡修造 MADで検索してほしい。まだ残っているものがあるはずだ。
 今思えばくだらないものだがしかし松岡氏も寛大で、特に禁止の表明や著作権侵害でMADが廃れるということはあまり無かったように思う。(何かのインタビューであまり快く思っているわけではない旨の発言をしていた記憶があるが)
 松岡氏といえばポジティブな発言で人気を博していた。しかしそのコーチングの手腕は素晴らしく、一流のアスリート、時代の先駆者の偉大さをうかがわせる。
 必要なのは決断力だという話は松岡氏の書籍に触れると至る所に出てくる。テニスの試合ではその一瞬の決断が勝敗を分けるということだが、普段の生活でも役に立つと思っていた。
 陸上競技400mハードルの日本記録保持者で、01.05年世界選手権の銅メダリストの為末大氏は、人生は常に何かを選択するという行為の連続だということを述べている。若い人が可能性に満ちあふれているのは、その選択肢が限りなく多いからだ。
 しかしそのすべてを選び取れる訳ではなく、選択肢として気がつかないまま機会を失ったものもあればあえて選ばなかったものもある。
 しかし選ばないと言うことも選択であると述べている。私たちの人生はいつかの選択の上に成り立っている。
 英雄も大罪人も必ず死ぬ。どんな人生を歩もうとも死ぬ。
 しかし英雄と大罪人は違う人生を歩む。死への過程がまるで違う。
 良い死に方がどんなものかはわからないが、何もせず死ぬならば、たくさん決断をして何かやっていた方が良いだろう。

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