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当たり前には出来ない「抱っこ」#未来のためにできること

「抱っこの仕方を教えています。」と言うと、
「抱っこって当たり前にできると思うんですけど、習う必要ありますか?」と聞かれる。

赤ちゃんは大人のミニチュアではない。
モノやテクノロジーは豊かになったけれど、あいにく、育児は機械にまかせることはできない。人の手が必要。

モノは豊かになったけれど、人のつながりは希薄化。
出生数は右肩下がり。核家族化。
なんでも機械がやってくれる便利な世の中なので、人々の筋力は衰え、身体は硬くなり、血流も悪い。
赤ちゃんを触ったこともない、という人たちが
親の手も借りずに自分たちだけで子育てしていく時代。
もちろん「え、抱っこするの?怖い…。」から始まる人が多い。
当たり前だけど、こんな状態だから育児はムリゲーに近いと思う。


ムリゲー状態の育児の中でも、我が子が自分の腕の中で、すやすや眠っていたり、満足した表情をする時間が多ければ、大人も満たされるのではないかと思う。抱っこを通して、赤ちゃんの身体、自分の身体について考えてほしい。そして、より健康になって育児を楽しんでほしい。
我が子の抱っこのプロは、お父さん、お母さんであってほしい。
たくさんの願いを抱きながら、抱っこの教室を運営している。
「親子の愛着の土台を作っていく」この、とても大切な時期に支援することは、私が未来のためにできる事だと思っている。

赤ちゃんを扱うことなので、神経を使うし、どうしたら伝わりやすいか日々試行錯誤の日々。と思えば、自分の子の体調不良や、急なキャンセル。大変なことの方が多いけれど、赤ちゃんの嬉しそうな表情とか、ママのほっとした顔を見ると続けたくなる。

抱っこはしんどくない。心地よい抱っこは、大人の心も、赤ちゃんの心も育ててくれる。
そんな抱っこがあることを、私は出会う方々に伝えていきたいと思う。


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