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今日考えたこと:国政は評価できない

昔、フランス国民によって殺された王は、実はフランスのためになっていたのかもしれない。

「La maquilleuse(ラ・マキユーズ)」
著者:みやのはる、堀江宏樹
出版社:KADOKAWA

このマンガの第二話にこんなセリフがあった
「ーずっと前からフランスは美しくあること――時代の先端を行くことを武器に周辺諸国と渡り歩いてきたんだよ」
「昔の政治ってのは王族が最高の贅沢をして、きらびやかに過ごすことそのものが国力の証として外国への牽制にになったんだ。だから初めから他人にどう見られるかをずっと意識している」
「贅沢三昧して民衆に憎まれて殺されたマリー・アントワネットだけど彼女の贅沢にも意味があったんだよ。当時の建物や街並みの美しさが現在もフランスという国のブランド力になっていることを考えると、国政なんて数年程度で評価できるものじゃないのかもね」

このマンガは化粧品会社で働く主人公が、タイプスリップし、18世紀のフランスでメイク技術を使って生き抜いていく、、というストーリーだ。実はまだ読み始めたばかりなので、今後の展開は分からないのだが、このセリフを読んでこのマンガは面白そうだと思った。読み進めていけそうだ。

社会はそこに住む人のためにあるべきだ。
18世紀のフランス、多くの人は苦しい生活を余儀なくされた。貴族の贅沢によって殺された人がたくさんいた。だから、人々は贅沢をする王を滅ぼした。

だがしかし、あの豪華絢爛、贅沢三昧の貴族文化に今なお多くの人は魅了され、それはフランスの価値を高めている。

あの貴族文化がなかったらフランスは今も強国でいられただろうか??
王が贅沢をやめて、質素堅実な生活をして、あの文化がなかったとしたら、
そしたら他の国になめられたのではないだろうか?
フランスを守れなかったのではないだろうか?

王が贅沢をやめたら、あれほど特異な文化は生まれなかったかもしれない。そして、今のフランスはなかったかもしれない。難しいものだなあ。。

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