インスタグラム
インスタグラムを初めて知った時、胸が高鳴ったのを覚えている。
当時はまだ真四角でしか投稿できなかった。
それが良かった。
自分が小学生の頃、ポラロイドカメラというインスタントカメラが流行した。
そのポラロイドカメラから出てくる写真が真四角の写真だった。
今のチェキとは違い、カメラ本体から出てきた時は何も写っておらず、ブンブン振ったり、フーフーと息を吹きかけて暫くすると写真が浮かび上がってくるというものだった。
実際そのやり方が正しかったのかどうかは分からないが、当時はそれが新鮮でそんな光景を見るたびにワクワクした。
欲しくて欲しくてたまらなかったが、高額だったし、まだ小学生の自分には買ってもらえなかった。
そんな記憶があるのか、今でもネットなんかでポラロイドカメラの画像を見ると心が〝くっ〟という音がする。もうオッサンなので〝きゅん〟という音にならないのが残念だけど。
スマホを持ち始めた頃のインスタグラムのアイコンは、ポラロイドカメラのようなイラストだった。
小さい頃に持つことができなかったポラロイドカメラを体感してるような気持ちになれた。
初めてインスタグラムで写真を投稿した時の緊張感、そして無事に投稿できた時の嬉しかった気持ちは今でも思い出せる。
途中でアイコンが変更になった時は、けっこう本気で落ち込んだりもした。
時代は流れて、今では正方形じゃなくても写真を投稿できるし、動画さえも投稿できる。ストーリーズというのもある。
あの頃のシンプルなインスタグラムはなくなった。
だから思う。
もう一度原点に帰ろうって。
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