Shota Doi

戦史とか歴史を書こうかと

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  • 分析集

    分析集では、主に時事ネタを中心にどのような分析がなされているかをまとめたものになります。

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コスタリカ憲法より、日本国憲法の方が平和憲法であるのでは?

まずはこちらの引用文を見てもらいたい つまり軍隊を無くしたところで、戦争をする手段はある訳です。日本国憲法第9条において「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と、つまり戦争の否定をしていますが、軍隊がないことが売りにされているコスタリカは「軍隊は、大陸間協定のもとで、または国防のためにのみ組織することができる[出典]」と、戦争の放棄をしていません。引用文の「別の形の暴力手段を利用すれば、戦争はできる」の

    • 【分析集】なぜイスラエル軍の地上作戦は難しいと論じられるのか?

      イスラエルのネタニヤフ首相は戦時内閣を作り、ハマス殲滅に力を入れている。現時点において、地上作戦はまだ開始されていないが、否定的な意見、即ちイスラエルの作戦成功に対する懐疑的見解を示している。 まずイスラエルはガザ北部の市街地を包囲させた。現代に問わず、過去の歴史において包囲戦は時間がかかる。即ち人的資源・兵站などを長い時間消耗する覚悟が必要である。更にそれを敵側にも強制させる必要がある。アンソニー・キングが書いた『Urban Warfare』において、包囲戦はどちらかが消

      • 【分析集】対ハマス戦争を予期しなかったモサド

        イスラエル諜報特務庁は世界ではCIAやMI6と肩を並べるほどの諜報機関である。しかし、そんな組織でも過去に類を見ないほどの紛争(戦争)を予期できなかった。 諜報特務庁はハイテク産業などを駆使した諜報を主要なインテリジェンスとしたが、それが仇となった。諜報特務庁はSIGINT(通信傍受等)」や「HUMINT(人的情報収集)」を基本としていたが、元シンベト(イスラエル総保安庁)長官アミ・アヤロンによれば、モサドは大幅なデジタル化に起因する。諜報特務庁は歴史的に「HUMINT(人

        • インパール作戦とは何だったのか?【リメイク前】

          インパール作戦の認識は日本と英国で異なる。それも対照的とも言える。コヒマの戦いは「東のスターリングラード」と呼ばれ、英国の歴史家ロバート・ライマンは「イギリス軍が戦った中で最も手ごわい敵との戦争には、大きな危機があった」と述べており、日本軍と対峙したイギリス第14軍司令官スリム中将も作戦会議の際に「今後5日ないし10日が危機だ」とも述べた。なのでコヒマの戦いを解説したいが、まずはインパール作戦から解説したい。 インパール作戦の始まり インパール作戦の起源はビルマを平定した

        コスタリカ憲法より、日本国憲法の方が平和憲法であるのでは?

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