まほろば流麗譚について

ああ、そうか!

「月に濡れる。」や「残陽」よりも、何をする物語なのかが分かりにくいよね。

しかも、青空を見るとか、悲劇ですとかのガイドラインも出していないし。

妖怪退治をする物語って何よ!?

ってなるよね。

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「まほろば流麗譚」は様々な立場の有名人キャラクターなんかも絡み合うお話。

なんだけど、1番大切にしていこうと思っているのは、
その時代に居たかもしれない歴史に名を残していない人たちの事なんだ。

勇也が主人公である理由はそこにある。

現在執筆中の胡瓜畑攻防戦は、TVシリーズの第一話としてのフォーマットを踏んでいる。

それはイメージとして「必殺シリーズ」の第一話みたいなもの。

本作も頭の中では実写は流れていなくて、どこかアニメーションになっている。

「残陽」は実写のイメージだったから、そこに居たキャラたちも今度はアニメ表現になってる。

作者としては、とても面白い感覚。

スト5の河童本田を以前貼ったけど、あんな感じで勇也たちも存在している。

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歴史に居たかもしれない町の人。
市井の人々。

暮らしを脅かす存在が現れて、それが我が身に被ってきたなら?

生きる為に頑張るんじゃない?
まんが日本昔話し、みたいに。

本作はそんなトコから始まっている。

妖怪、物の怪は悪意の体現化なんだ。 
つまりトラブルの具現化。
娯楽にする為にこうなってるだけ。

連作上は陰謀があろうとも
現代を生きる僕たちが様々な問題に直面する事と、なんら変わりないと思っている。

だから「まほろば」は1番読者様に近い物語だと思う。
シンドイ時こそ、落ち着いて笑おう。
実生活でも僕がよく言う言葉。

そんな言葉を物語にしたものだと思う。

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1話で河童退治が終われば、少し見えてくる気がする。
その先も様々なキャラクターが登場する。

服部半蔵や柳生宗矩は居ても、実際頑張るのは勇也や彼が出会うキャラクターたち。

その構図を作る為に、このお話では妖珠が機能していくはず。

妖珠自体は全体を通してのキーアイテムになるので、その争奪戦も絡むんだけど、、勇也たちには関係無いお話になっていく。

妖珠は今6つしかないと佐助が言っていたけど、本編では9つ存在する。

残りの3つは?
妖珠を生み出したのは?
何故、妖珠が生まれたのか?

「まほろば」本編では分からない。

何故なら「まほろば流麗譚」は読者様への
そして自分への応援歌だから!

勇也たちが頑張って、何とかトラブルを退けて
美味しいご飯を食べたり、好きな相手とイチャつく
そんな物語。

ちょっと軽く読んで、よし頑張るかあ!
なんて思ってもらいたい物語。

今回はそうなのね、なんて思ってもらえたら嬉しい物語。

どんなに世が争いの種を含んでいようが
今日何を食べようか?
今夜好きな人と会えるかな?
そんな気持ちは消えはしないと思う。

そしてそういう人たちがそれぞれの立場で頑張ってくれるから、世の中は何とかなってるんだと思ってる。

あートラブル発生だよぉ、と思っても
そんな楽しい気持ちもあるから乗り切って見せようと思うはず。

そう思うから、今までとは打って変わった
この物語を書いてるのです。

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自分なんかあーとか思わないで!
こんな天下を争う背景の中でも、1人1人の力が大切になるんだよ。

自分はダメなんだよぉー!
違うよ!適材適所だから、必ず出来る事があるから!

そんなメッセージを載せた
ただの娯楽です。

気軽に読んで下さい。
そして、ちょっと笑って下さい。


マブ


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