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超短編小説「霧の先の秘密」

表紙画像はMicrosoft Designer Image Creator にて生成。
プロンプト「霧の先の秘密 洞窟」

超短編小説「霧の先の秘密」

孤独な青年、アズマ・キョウ。彼の人生は孤児院で育つという厳しい幼年時代から始まった。

彼の実父は未婚の大物実業家で、その放蕩な生活は都市伝説となっていた。100人以上の女性との関係から、50人以上の認知していない子供がいると言われていた。

高校卒業後、アズマはさまざまなアルバイトで生計を立てていたが、実父の死後、20億の遺産を相続することになった。

その後、アズマは自身の人生を一変させ、FIRE(Financial Independence, Retire Early)を達成。
彼は残りの人生を謳歌しようと考えていた。

ある日、彼は長距離ドライブを楽しんでいた。
しかし、突然霧に覆われ、視界が悪くなった。
それでも彼は運転を続け、やがて霧が晴れた時、洞窟の入口が見える見慣れぬ場所に出くわした。

洞窟の前では人の姿はしているが明らかに人類とは違う人々が集まり、アズマを迎えた。

「ヨウコソ地表ノ人、私タチハアナタノ言ウトコロノ地底人デス。オ迎エニ上ガリマシタ。」

アズマは混乱したが、とりあえず、返答した。

「え・・・!? 地底人って本当に要るんですね。都市伝説だと思ってました。(汗)」

その後、地底人たちに招待され、アズマは地底の生活について説明を受け、ある提案をうけた。

「アナタハ火星ニ行ク方法ガアッタ場合、行キタイト思イマスカ?タダシ、火星ニ行クニハ5億円ノオ金が必要ニナリマス。」

アズマはいろいろな説明を受け、火星に行く決心をする。火星に行くには、空間を直接つなぐ「ポータル」を通り抜ける必要があり、このポータルを稼働するために「5億円」の資金が必要になる。

アズマは遺産を相続したばかりで資産もあり、火星という未知の世界にとても興味があった。そして地球の資産が火星でも使用できることを知ると、すぐに火星に向かうことを決心した。

地底人たちは、火星行きを決定した地表人を集めている部屋に案内する。中にはすでに100人以上の地表人たちが集まっていた。

地底人は集まっていた地表人たちに火星で生活するにあたり様々なレクチャーを行い、最後に改めて、火星行きを望むか確認する。

最後に火星行きを望んだ者たちはポータルを通り、火星に到着する。火星に到着すると火星人たちに温かく迎えられさまざまな歓待を受け、アズマは火星での生活に対して希望で溢れていた。

しかし彼は、自分がだまされて連れてこられていることに気が付いていなかった。彼は知らず知らずのうちに、火星人たちが地表人たちの「恐怖」という感情エネルギーを食糧として利用される一部となっていたのだ。

おわり

この超短編小説はい下の動画より発想を得ています。


最後まで見ていただき、ありがとうございました。

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