シロアリ秩序

整理整頓された
タイムスケジュールは
無駄なところがない
隙間を歩き回る
シロアリでさえ
踵を返す始末だ
こんな真っ当な道を
歩みたかったわけではないが
老人の背中を見ていたら
こっちの方が楽だと思ったからだ
斜め四十五度に傾いた鉄塔を
登り始めたカピバラは
落っこちてくるバクの遠い親戚
血縁なんて何の役にもたたないので
スルーしていたら
居留守を決め込んでいた
恋人を寝取られました
もはや私は囚われの身
鉄格子の中でトワエモワを聴いている

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