映画三昧の人生

 母は映画が大好きだった。だから私が子供の頃よく映画館に連れて行ってくれた。地元の小さな映画館で邦画の二本立て、街へ出かけて洋画も観た。「ぼくはムク犬(字は?)」や「赤い靴」という題名は未だに覚えている。高校生のころは石原裕次郎を観に行った。社会人になってからは頻繁に映画館へ行った。六十歳を迎えたとき千円になるのでうれしかった。
 そして、家でも映画が観られるようにWOWOWに加入。しっかり稼いでいる男性が我が家のWOWOWに驚き羨ましがった。わが家には贅沢だったのかもしれない。
 失業して地方へ移住。節約生活に努めている日々だがWOWOWを観ている。贅沢すぎるかもしれないが、おかげでコロナ禍の家籠りも楽しく過ごした。
 昨年からスクリーンでのシネマ観賞が復活。近くに旧い名画を上映する映画館があり、定期的に行っている。
 小学生から後期高齢者になった現在まで映画三昧。この先もずっと……。



#映画にまつわる思い出


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