その後のレッスン
とある少女の卒業式の歌(「旅立ちの日に」)のことで、ここにとやかく書いてしまったのが、もう8日前。(早い!)
あれからも、やっぱりとある少女のわたしへの式歌指導は、続いている。
てっきり、とある少女が、「卒業式ごっこ」にはまっているのだろう、と思っていたのですが、どうやら、「本番で弾く人」(とある少女も絶対に友達の名前を明かさない)の代わりに、卒業式の練習で伴奏をするときがあるらしい。あと、卒業式ではなく、下級生とのお別れ式では、とある少女が弾く(? 既に、弾いた、かもしれません。それもなぜか明かされない)らしい。そのために、家でも練習しているようです。
母としては、とある少女がやりたいことをさせてもらった上、わたしも卒業式では安心していられるという、わたしたちの願いを両方見抜いたかのような、とてもありがたいシチュエーションにしていただいていることに、このごろになって気がつきました。
とある若者が言うところの「神采配」?!先生、ありがとうございます😊
昨日は、土曜日。
時間もたくさんあるし、わたしは今学期が終わってしまったので、「ごめん、採点するから、つき合えないからね~」という言い訳も出来ません。
普段は、ついたての後ろにひっそりと居て、あまり出てこようとしないとある少女が、そこからぬっと出てきて、一言、
「歌って、ね?」
と、言ったら、すぐにレッスンスタートです。
昨日は、何回歌ったんだろ……?
最近では、歌詞も覚えてしまって、楽譜を見ずに適当に歌ってしまうわたしに、「そこ、ほんとはもっと長い。」「微妙に速いよ。」と、指導を入れてくるとある少女。ほとんど、妹扱いです。
普通にピアノ伴奏で歌うバージョン、
電子ピアノの調?か何かを変えてやたらに高く、とか、低く、とかで歌うバージョン(ここでもまた、からかわれている)……、
伴奏を電子ピアノに録音して、低いパートのメロディをとある少女が弾いて、わたしとハモるバージョン!、
リコーダーでハモるバージョン!!、
二人でアカペラ?でハモるバージョン!!!
なぜか、だんだん、楽しくなってくるわたし。
こういうの、昔やってたなあ……。
何度か言うように、わたしには、雨子さんと雪子さんという、二人の姉がいます。雨子さんは、決して一緒に歌ったりしない人だったけど、雪子さんとは、こういうふうにして、歌ったり、リコーダーを吹いたりして遊んでいたっけ。
雨子さんがうるさがるから、なるべく遠くの部屋で、ふすまをぴたっと閉めて。
雪子さんの音楽の教科書に載っている曲。歌う場合は、雪子さんが低い方のパート(より難しいから)、わたしが高い方のパート(簡単)で。リコーダーなら、三歳年上の雪子さんは中学のアルトリコーダーで、小学生のわたしはソプラノリコーダーで。
姉妹だとぴったり息が合って、学校の友達とやるより、断然気分良くハモれる。同級生より、雪子さんのほうが、当たり前に上手いし。
楽しくて、盛り上がっているところで、わたしがリコーダーをミスって変な音を出してしまったり、ハモりがずれたり、入るタイミングを間違えたりで、思わず大笑いと大騒ぎ。すると、必ず雨子さんの足音!ハッと笑い声を引っ込めると、ふすまの向こうから、
「もう、あんたたちうるさい!」
と苦情が来る。そしたら、あ~あ……、で、おしまい。
とある少女とも、なかなか気分良くハモれます。
ちょっと前まで苦痛でしょうがなかった、
「弾む(弾む)、若い、力信じて! (この広い)この広い(この広い)この広い、大空にー♪」
のところが、今は一番楽しく歌えるくらい😊。
というわけで、あれから案外楽しくやっています。多分、8日前にここに書いたからすっきりした、というのも大。
この勢いで、本番も行けるかな?
来年は、とある少女も、とある女子中学生になって、わたしもすっかり大人らしくなっているかもしれませんね。
今日もあるのかな?レッスン。
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