ついたて
とある少女が 修学旅行から
帰ってきました。
はち切れるほどの お土産話を
するわけでもなく
疲れてくたくた、
というわけでもなく
言いたいことを 少し話して
後は、
淡々と
この部屋の
いつもの ついたて の向こうの
定位置に座って
こっそり何かの絵を
描き始めた。
おとなしいわけではないけれど
冷静な少女。
だけど、たった一人
少女が増えただけで
気持ちの問題ではなく、
現実的な意味で
部屋の温度が
昨日より
高い。
それが、とある少女の存在感です。
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